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【とちぎ こころの健康便】

友人のSNSの愚痴に困惑 忠告、意見は慎重に

 会員制交流サイト(SNS)の利用が広がっています。社会問題への持論を語る人、日記感覚で日常のささいな出来事を記す人と、使い方はさまざまですね。こちらが困惑するほど強い言葉で愚痴をこぼしたり、他人の悪口を書き込んでいたりする友人がいます。本人はストレス発散のつもりかもしれませんが、もし悪口を書き込まれた人が目にしたら、と思うと心配です。一体、どういう気持ちで書き込んでいるのでしょうか。放っておくべきか、やめるよう忠告すべきか。水島先生に聞きました。

 SNSについては実際難しいです。まず、SNSの特徴として、「突然ビジュアルに飛び込んでくる」があります。これは、心の準備ができていないところに、視覚的に飛び込んでくる、ということで、衝撃度が最大になります。ですから、ショックが、実際以上に大きく感じられるのです。

 一般に、強い言葉で愚痴を言ったり、他人の悪口を書き込んだりする人は、「決めつけ体質」の人。「○○はこうあるべきだ」という考えが強い人、と言うことができます。SNSは自分で支配できる空間ですし、少ない文字数で「いかにも」の内容を書くことができますから、自分の「べき」を吐きだして、「言ってやった」みたいな気持ちになっているのかもしれません。

 そういう人に忠告すると、こちらが攻撃対象になりかねません。

 よほどリアルな社会で親しいのであれば、「書かれた本人が見たらどうなるだろう、と心配」などと、本人に直接心配を伝えることができるでしょう。

 中には、「本人が見るかも」という可能性を全く想定していない人もいるので、忠告だけで収まる場合もあると思います。

 そういう関係でなければ、放っておくのがよいと思います。自分の悪口を見てしまった人は、もちろん気分が悪いでしょうが、それは、「陰口」を知ってしまって不快になるのと同じこと。仕方のないことです。

 「陰口はやめよう」と言うと反感を持たれるのと同じように、SNS上のことに意見すると、自分が攻撃の対象になりかねないので注意が必要です。書かれた本人に同情するのであれば、「あれはひどかったね」と優しくしてあげることくらいでしょう。(精神科医・水島広子)

 

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