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【福島原発事故】

国会事故調報告やさしく 「福島」の教訓解説動画公開 学生有志ら制作

福島第一原発事故を分かりやすく解説したイラスト動画

写真

 国会の東京電力福島第一原発事故調査委員会(国会事故調、解散済み)がまとめた報告書をかみ砕いて分かりやすく説明するイラスト動画を学生たちがつくり、インターネットで公開した。報告書は分量が膨大な上、専門的な内容を含む。短時間で要点をつかめる動画を通して、できるだけ多くの人と事故の教訓を共有することを目指している。 (宮尾幹成)

 国会事故調は政府から独立した調査機関として設置され、昨年七月に報告書を衆参両院議長に提出した。報告書には事故の原因や背景の分析、政府や国会に向けた提言が盛り込まれた。

 動画をつくったのは報告書に関する勉強会や講演会を開いているグループ「わかりやすいプロジェクト 国会事故調編」の学生メンバーら。

 動画は「事故は防げなかったの?」など六本。いずれも三分間程度。白紙にペンでイラストを描く様子をアニメーション風に映し出す。「ものすごい大きなエネルギーを生み出す原子炉は、その仕組みが壊れるとそれだけ大きな被害を生み出してしまうんだね」などと、専門用語は避け、平易な表現のナレーションを重ねた。同プロジェクト代表で、民間から国会事故調事務局に加わっていた石橋哲(さとし)さん(49)らが内容をチェックした。

 国会事故調の報告書は、原発事故は事前の備えを怠った人災と断じた上、政府や東電の事故調が否定した「地震で原子炉の冷却に必要な設備が損傷した可能性」を指摘したのが特徴。動画は、そうしたポイントを分かりやすく取り上げている。

 ナレーションの原稿などを担当した慶応大経済学部四年の松尾航平さん(22)は「日本国内での危機感が少ないと感じた。多くの人が問題意識を持って議論するきっかけになれば」と語った。

 イラスト動画は、ホームページ「わかりやすいプロジェクト 国会事故調編」=同名で検索=で見ることができる。海外向けに、英語版の動画も準備中だ。

 

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