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スポーツのしおり

(8)「1勝21敗2分け」 トライ 強いものにこそ挑む

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 楕円(だえん)形のボールは不規則に弾み、予測がつきにくい。だから面白い。18日に開幕するラグビーのワールドカップ(W杯)イングランド大会。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)率いる日本代表も、予想を覆す活躍を狙っている。

 数字は圧倒的な不利を物語る。日本のW杯成績は1勝21敗2分け。1991年にたった一度勝っただけだが、ジョーンズHCは「自分たちはやれるんだと信じ続ければ、歴史を変えることができる」。大胆にも、24年ぶりの勝利と8強入りが目標だ。

 2003年大会で母国豪州を準優勝に導いた55歳の名将は、日本でも13年に強豪ウェールズを倒し、世界をあっと驚かせた。スクラムやタックル。屈強な男たちが体をぶつけ合う競技で「日本には日本の戦い方がある」と、パスの技術や俊敏さで勝負しようとしている。

 予選リーグでは南アフリカやスコットランドといった強敵が待ち受ける。ともすれば逃げ出したい気持ちになるが、挑まなければ勝つこともない。逃げると挑む。部首が違うだけでこんなにも漢字の意味が変わるというなら、考え方一つで未来も変わると信じたい。

 人生もラグビーも、自分より大きなものに立ち向かうからこそ、面白いはずだ。自分で自分の限界を決めるなんてつまらない。夢や目標、そしてライバルに挑む権利は、誰にだってある。世界を驚かせる日本の「トライ」が見てみたい。

 文・谷野哲郎 写真・河口貞史 デザイン・高橋達郎

 

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