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【鉄学しましょ】

伊豆にいるっちゃ 土屋武之さん

写真

 傑作アニメ映画との呼び声も高い「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」は、「永遠に繰り返される学園祭前日」という、虚構と現実のはざまに陥った友引(ともびき)町(「うる星やつら」の舞台)から物語が展開してゆく。序盤には、崩壊しつつある町の現象の一つとして、結局、同じ駅へ戻ってきてしまう、西武鉄道らしさがいくつも見て取れる列車が描かれた。これが出世作となった押井守監督が、西武新宿線沿線に住んでいた影響ともいわれる。

 走り去るシーンなど何カットかは、黄色い電車の窓周りが茶色がかったグレーに塗られており、西武101系の特徴が出ている。この配色は2000年ごろまで続いたが、映画の公開は1984年2月。同系列が主力だった時期に符合する。

 101系は現在、大半が廃車となり、一部は地方私鉄へ譲渡された。2016年12月からは、伊豆箱根鉄道に移った車両に西武が新製した当時の色が復元されている=写真。まさに映画の中の下友引駅(下井草駅のもじり)に現れたスタイル。大学受験の合間をぬって、映画館で6回もこの映画を見た私にとっては、涙が出るほど懐かしい。

 

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