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【鉄学しましょ】

モー太郎と名松線 村井美樹さん

写真

 鉄道旅といえば駅弁。その中でひときわ個性的なお弁当があります。それは三重県・松阪駅の「駅弁のあら竹」が販売している「モー太郎弁当」。まず目を引くのがパッケージ。なんと真っ黒な牛の顔!=写真。そして容器のフタをパカッと開けると童謡「ふるさと」のメロディーが流れ出します。松阪名物黒毛和牛のお肉は柔らかく、すき焼きの甘辛い味付けに、ショウガの香りが爽やか。

 そのモー太郎弁当を携えて、旅をするのにオススメなのが「JR名松線」。松阪駅から伊勢奥津(いせおきつ)駅までを結ぶローカル線です。私が乗ったのは、一両編成のディーゼル車。のどかな田園風景を抜けて、家城(いえき)駅を過ぎるころには、雲出(くもず)川の渓流や美しい杉の山など、変化に富んだ車窓が楽しめます。いい景色を眺めていると、なおさらお弁当もおいしくて箸が進みます。

 終点の伊勢奥津駅に降り立つと、駅の入り口に「おかえりなさい名松線」と書かれたのれんが。以前名松線は、台風被害で家城駅−伊勢奥津駅間で6年半も不通になっていたのです。一時は廃線も危ぶまれたのですが、2016年3月に全線復旧しました。駅のあちこちに復旧を喜ぶ張り紙や復旧記念のヘッドマークが飾られています。地元の方々の思いが伝わってきて、心の中にまた「ふるさと」のメロディーが鳴り響いたのでした。

 

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