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【鉄学しましょ】

銀河へ旅立つC62 土屋武之さん

写真

 夢の列車といえば、その代名詞は「999」だろう。もちろん「銀河鉄道999」がその由来だ。マンガやテレビアニメでは、C62形蒸気機関車がけん引するクラシックな旅客列車のスタイルで登場する。

 作者の松本零士さんは太平洋戦争の終結後、現在の北九州市小倉で青春時代を過ごし、高校時代からすでに漫画家として知られる存在となっていた。1950年代後半には活躍の場を東京に移したが、「銀河超特急999号」の姿は、若き日の上京時の体験を基に描いたものと述べている。

 C62形は日本最大の旅客用蒸気機関車であり、その重さゆえ、活躍場所は限られていた。九州で使われたことはなく、西は下関。つまり小倉から見ると海峡の向こう側までしか来なかった。幻の存在だったのではないだろうか。

 九州で50年代に特急、急行をけん引していた花形で、零士少年が日々眺めていた蒸気機関車はC59形だ。門司港駅前にある九州鉄道記念館に、今もトップナンバーが保存されている=写真。これも若者の目には十分大きく映ったはず。C59形よりさらに大きなC62形とは、いったいどんな機関車か。想像は無限に広がったに違いない。

 

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