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【鉄学しましょ】

難解なる前駅 古今亭駒次さん

写真

 はるかなる南海。前駅ファンには知られた言葉です。大阪と和歌山、高野山を結ぶ南海電車の前駅は「和歌山大学前」「八幡前」「我孫子前」の三つですが、どれも駅と前にあるものの距離がとても離れています。

 実際に歩いてみると、八幡前から獅子舞の有名な木本八幡宮まで約1.3キロ。和歌山大学前から和歌山大、我孫子前から最古の厄よけ寺として知られるあびこ観音は、ともに1.6キロほどでした。

 なぜ遠いのか。南海は現存する最古の私鉄なので、競合する交通のなかった昔は、そこが最寄りだったのだろうなどと考えてみますが、和歌山大学前は2012年開業の新しい駅。うーむ、謎です。

 南海に沿って走るチンチン電車の阪堺(はんかい)電車には、先の三つをしのぐ、御陵前という駅があります。御陵とは仁徳天皇陵を指しますが、正式な遥拝(ようはい)所まで2.1キロ、歩いて24分もかかります。これはにおうぞ! そうです、阪堺も南海グループなのです。恐るべし南海。

 でも、ご安心を! 近い駅もちゃんとあります。阪堺の住吉鳥居前=写真=は、住吉大社の鳥居の真ん前。たったの26秒で着きます。遠くても近くても前駅なんだなあ。奥深さにしみじみする、今日この頃です。

 

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