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【鉄学しましょ】

憧れの「自宅前駅」 古今亭駒次さん

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 寄席のトリをとることの次に憧れるのが、前駅のある街に住むことです。しかも、わが家が駅名になっていたら言うことありません。

 「駒次宅前」。これはさすがに無理ですが、団地ならかないます。阪神の「武庫川団地前」や北九州モノレールの「徳力(とくりき)公団前」など団地前の駅はいくつかあり、中でも古都金沢を走る北陸鉄道石川線の「額(ぬか)住宅前」は最適。額住宅というのは石川県営の額住宅団地のことで、駅を囲むように団地が立っていて、まさに団地に抱かれた駅です。

 駅前にたたずみ、この街に住むことを想像してみます。寄席には、北陸新幹線のグランクラスで優雅に通勤。たまには、のんびり鈍行で行ってもいいでしょう。IRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道、日本海ひすいラインを乗り継ぎ糸魚川(いといがわ)に出て、大糸線で松本へ。中央本線で新宿へ向かい、末広亭に出演します。

 休日は、北陸鉄道の終点、鶴来(つるぎ)から白山に登ろう。夜は始発駅の野町に繰り出し、にし茶屋街(がい)で芸者幇間(たいこ)をあげてどんちゃん騒ぎ。団地から通える茶屋街、色っぽいじゃないですか!

 どう考えてもこんな生活は無理なので、ひとまず諦めて、落語道に邁進(まいしん)したいと思います!

 

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