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【鉄学しましょ】

ロマンスカー 土屋武之さん

写真

 「ロマンスカー」とは、2人掛けの座席を備えて観光地へと向かい、男女のロマンスを連想させることから生まれた呼び名。箱根行きの小田急特急が、その代表格だ。

 そして、1992年にリリースされた村下孝蔵のシングルのタイトルでもある。力強くも切ない恋のメッセージが、走るロマンスカーの姿と重なり合う曲で、本人も生前、いちばん気に入っていたという。

 小田急は57年登場の3000形に始まり2018年の70000形まで、時代の最先端をいく特急型電車を投入し続けている。作詞・作曲された時、彼の脳裏に浮かんだ車両は何だったのだろうか。シンガー・ソングライターとしてのプロデビューは80年。東京へ拠点を移したのは84年だから、その頃の主力車両は3100形「NSE」だ(写真は開成駅前の保存車両)。新鋭7000形に伍(ご)し、小田急のイメージシンボルに君臨していた。

 村下孝蔵は1999年6月24日に46歳で急逝。出棺の時に流れていたのは「ロマンスカー」だった。そのわずか22日後の7月16日、NSEは最後の特急運用に就き、永遠に走り去った。

 

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