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【鉄学しましょ】

車窓のトットちゃん? 村井美樹さん

写真

 いわさきちひろさんの挿絵が印象的な、黒柳徹子さんの自伝的小説「窓ぎわのトットちゃん」。「トモエ学園」のユニークな教育と、そこでいきいきと過ごす子どもたちの姿が描かれています。小学生の頃に読んで、学園のシンボルの「電車の教室」に憧れました。

 そんな夢の教室を再現した場所が、安曇野ちひろ公園(長野県松川村)の「トットちゃん広場」にあります。長野電鉄から、1926(大正15)年製のデハニ201と27(昭和2)年製のモハ604を譲り受け、デハニは教室=写真=に、モハは図書室として設置されています。

 電車の教室に入ると、そこはもうトットちゃんの世界! 網棚には子どもたちのカバン。黒板にはその日の授業内容。木の机には本が開いていたり、顕微鏡やフラスコが置いてあったり、絵の具が広げてあったり…。それぞれが好きな科目を選んで始めることができる学園の自由な校風そのまま、まるで子どもたちの笑い声が聞こえてきそう。

 学園の校舎は東京大空襲で全焼してしまいましたが、はるか長野の地でトモエ学園を体感できる場所があったなんて。ページをめくる度にトットちゃんと共にワクワクした、懐かしい日々がよみがえるようでした。

 

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