東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 特集・連載 > タイムライン > 記事一覧 > 記事

ここから本文

【タイムライン】

二刀流 世界も驚く切れ味 「ドーム打ち砕く大谷見よう」

米大リーグ公式サイトで紹介される日本ハム・大谷。オランダとの強化試合で天井に当たる二塁打を放ったことが報じられた

写真

 日本が誇る「二刀流」に、世界が注目−。先週、東京ドームで行われた野球の日本代表「侍ジャパン」の強化試合(対メキシコ、オランダ)で、日本ハムの大谷翔平投手(22)が活躍。対戦相手ばかりか、米大リーグの公式サイトで特集記事が組まれるなど、評価が高まっている。 (松山義明、対比地貴浩)

 「東京ドームの天井を打ち砕く大谷を見よう」。そんな記事が14日、米大リーグ公式サイトに掲載された。13日のオランダ戦で高さ60メートルを超える天井の隙間に入り込んだ特別ルールによる二塁打は、野球の本場でも驚きを持って伝えた。

 「あなたが大谷ファンクラブの会員でなければ、彼が投手であることは知らないでしょう」と付け加えるのも忘れず、チームの日本一に貢献した投打の好成績を紹介した。

 現場関係者からの熱視線も浴びた。オランダ代表のミューレン監督は現在、大リーグ・ジャイアンツの打撃コーチ。「チームに勝利をもたらす選手を積極的に発掘しに来た」。こちらは「二足わらじ」を隠さず、大谷が狙いの一人であることを明かした。

 大谷は11日、メキシコとの第2戦で内野安打、盗塁と機動力の高さも発揮。「グッドアスリートとは知っていたけど、あそこまでスピードがある選手とは…」。投打に加えて快足も証明し、ゴンザレス監督は目を白黒させた。

 選手からも人気は高かった。試合前練習では、今回は出場登録がなかったメキシコ代表候補エイドリアン・ゴンザレス(ドジャース)が大谷に話しかけ、Tシャツなどグッズを詰め込んだチームのボストンバッグを贈った。

 大リーグ通算308本塁打のスラッガーは「彼に、どうやって打ったらいいか教えてほしいと伝えたよ。カーショーに投げ方も教えてもらえたら、って」と米球界屈指の左腕チームメートの名を挙げて持ち上げた。

 当の大谷は「すごくいい経験が積めた」と純粋に強化試合を楽しんだ様子。初出場が確実視される来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、さらに多くの視線が注がれることになりそうだ。

 <おおたに・しょうへい> 岩手・花巻東高2年の2011年夏に甲子園大会に出場。12年春の選抜大会は優勝した大阪桐蔭に初戦で敗れた。同年のドラフト会議で日本ハムが単独1位指名。1年目の13年6月1日の中日戦で初勝利。初本塁打は同年7月10日の楽天戦。15年は最多勝利、最優秀防御率、最優秀勝率の投手三冠を達成した。193センチ、92キロ、右投げ左打ち。22歳。岩手県出身。

写真

◆いつ海渡る?話題持ちきり

 いつ海を渡るのか−。米国では今、活躍だけでなく、大谷の大リーグ挑戦時期が話題になっている。大リーグ公式サイトは「間違いなく世界で最もダイナミックな野球の才能の持ち主」との特集記事も11日に掲載。もし、今オフにポスティングシステムで移籍が実現するのならば目玉選手になると指摘した。

 大谷は高校時代から「メジャーは入学当初からの夢。厳しい環境で自分を磨きたい」と表明していた。ドラフト前には大リーグの複数球団が同校へあいさつに訪れて本人らと面談。獲得に動いた経緯がある。大谷がプロ野球志望届を出したことで、日本ハムが指名。現在に至っている。

 栗山監督が「日本ハム大学の4年目」と表現した今季は投手として10勝を挙げ、プロ最速165キロを更新。打者としては22本塁打の好成績で10年ぶりの日本一に貢献した。同監督は15日に外国特派員協会の会見でドラフト交渉の裏側に言及。「メジャーに行く一番の近道は日本で何年か細かい技術を身に付けること、と一生懸命に説明した」と明かした。

 

この記事を印刷する

PR情報