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【タイムライン】

大学駅伝「2強」レースの軸に 東海大・長距離課題 青学大・経験値強み

大学駅伝シーズンが幕を開け、出雲全日本大学選抜駅伝では東海大が制し、青学大は2位だった=9日、出雲大社で

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 大学駅伝シーズンが幕を開けた。9日の出雲全日本大学選抜駅伝では東海大が10年ぶりに優勝、昨季大学駅伝3冠の青学大が2位に終わった。両校とも選手層が厚く、11月の全日本大学駅伝以降もレースの軸になることが予想される。東海大の勢いが続くか。王者・青学大が巻き返すのか。 (磯部旭弘)

 「久しぶりに青学大以外の大学が勝った。他の大学も同じ気持ちでやっていると思うので、われわれも気を引き締める」。東海大の両角速(もろずみ・はやし)監督は力を込めた。

 6区間45・1キロと三大駅伝の中で最も短い出雲路で、指揮官が勝因の一つとしたのが選手の配置。昨季1区を走った鬼塚翔太を後半勝負にさしかかる4区に「ジョーカー(切り札)」として置く戦略がはまった。作戦通り4区で首位を奪い返すと、区間最長の6区(10・2キロ)を務めた関颯人(はやと)も安定した走りをみせ、青学大に1分33秒差をつけた。

 出雲の登録選手10人のうち、東海大はトップクラスのスピードの目安となる5000メートル13分台の記録保持者が9人いた。青学大も9人で、次いで駒大、順大の4人だった。

 この1年は「駅伝を強化策としてトラックで勝負したい」と話す指揮官の下で練習を重ね、選手たちが5000メートルや1万メートルで自己記録を更新するなど実力を伸ばした。鬼塚、関ら「黄金世代」と呼ばれる2年を中心に、スピードが鍵となる出雲路に生かした。

 課題は長い距離への対応が挙げられる。昨季は出雲3位、全日本7位、箱根10位と距離が延び、区間数が増えるごとに成績は下降。両角監督は今後の練習スタイルをこれまでのスピード型から距離型に変えていく必要があるとした上で、「特に箱根は別物。今の状況で迎えたら勝負にならないので、足をつくり直さないといけない」と強調する。

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 一方、青学大の原晋監督は「2強という構図が分かった」と語る。出雲では1区で8位と出遅れ、3区で首位に立ったが、この時点で3位の東海大とは5秒差。前半で主導権を握れるだけの貯金をつくるプランが不発に終わった。「誤算も含めて、それがチーム」と振り返った。

 昨季までの大黒柱だった一色恭志(現GMOアスリーツ)が卒業したが、上級生を中心に選手層は厚い。4年の田村和希は2区で区間新記録をマークし、故障明けから復調の気配を見せた。10代マラソン最高記録を持つ同学年の下田裕太とともに、チームでの存在感は大きい。

 この2人に加え、三大駅伝の優勝メンバーが多く残り、経験値が強みになっている。原監督は「全日本、箱根は自信がある」と話し、田村は「距離が延びていくので、対応できるよう練習していく。全日本の2連覇、箱根の4連覇を目指して頑張りたい」と雪辱を期す思いを口にした。

 

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