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【タイムライン】

清宮世代、逸材ズラリ あすドラフト会議 高校生に注目

高校球児の将来性について語る大藤敏行氏=愛知・中京大中京高で

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 夢の黄金世代となるか−。今年のアマチュア球界は高校生が脚光を浴びた。高校通算最多とされる111本塁打をマークした清宮幸太郎内野手(東京・早実)を筆頭に、今夏の甲子園大会で1大会の個人最多記録となる6本塁打を放った中村奨成捕手(広島・広陵)ら。この年代が将来、プロ球界でも活躍できるのか。26日にドラフト会議を控え、9月のU−18(18歳以下)ワールドカップで日本代表ヘッドコーチを務め、清宮らを指導した大藤敏行氏(愛知・中京大中京高野球部顧問)に“金の卵”の可能性を聞いた。 (磯部旭弘)

◆日本代表で清宮ら指導 大藤敏行さんに聞く

 高校生では清宮、中村のほか、左の強打者としてU−18日本代表でも中軸を担った安田尚憲内野手(大阪・履正社)、1年時からレギュラーとして活躍した増田珠外野手(神奈川・横浜)らがプロ志望届を提出した。大藤氏は「彼らがプロの世界でも中枢を担う可能性はある」と期待を込めて話す。

 大藤氏が中京大中京監督を務め、堂林翔太(現広島)らを率いて夏の甲子園大会で優勝した2009年。春は8強に終わったチームが夏の頂点に上り詰めることができたのは、ライバルたちの存在が大きかった。春の決勝で投げ合った菊池雄星(岩手・花巻東、現西武)と今村猛(長崎・清峰、現広島)をはじめ、今宮健太(大分・明豊、現ソフトバンク)、秋山拓巳(愛媛・西条、現阪神)らが大舞台でしのぎを削った。

高校通算最多とされる111本塁打を記録した東京・早実高の清宮幸太郎内野手=神宮球場で

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今夏の甲子園で1大会個人最多の6本塁打を記録した広島・広陵高の中村奨成捕手=甲子園球場で

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 「高校生の時から高い競争意識を持っているというのは、より厳しいプロで耐えていく根底になる」と大藤氏。もともと備える能力の高さはもちろん、ライバルとの勝負に勝ち抜く強い精神力が高校時代に培われたことも、プロで活躍できる要因の一つに挙げる。日本代表で主軸を担う筒香嘉智(神奈川・横浜、現DeNA)らも同世代にいる。

 また、今年のドラフト会議では150キロ超の速球が武器の石川翔投手(栃木・青藍泰斗)、高い制球力を誇る本田仁海投手(神奈川・星槎国際湘南)ら甲子園大会に出場していない隠れた逸材にも熱視線が注がれる。

 大阪・PL学園で甲子園を沸かせた桑田真澄、清原和博を中心としたKK世代、横浜の松坂大輔(現ソフトバンク)を筆頭に有力選手がそろった松坂世代−。大藤氏は「多くの選手が活躍すれば、結果として、今年の世代も呼び名がつくのではないか」と話す。「清宮世代」となるのか、はたまた違う呼び名がつくのか。才能あふれる若き選手たちの運命は、ドラフト会議の行方に懸かっている。

<おおふじ・としゆき> 愛知・中京(現中京大中京)高時代に甲子園大会出場。1990年に母校の監督就任。監督としては97年春の選抜大会で準優勝、2009年夏に優勝を果たすなど春夏通算で9度出場。16年から野球日本代表U−18ヘッドコーチ。55歳。愛知県常滑市出身。

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◆大学生、社会人にも有望株

 大学生、社会人にも有望株がそろう。ドラフト1位候補で、即戦力左腕として注目されるのがJR東日本の田嶋大樹投手。最速152キロの直球に加え、スライダー、カーブなど多彩な変化球を操る。田嶋とともに社会人日本代表で活躍したヤマハの鈴木博志投手は最速157キロの速球派右腕。ストッパーとしての適性も見込まれる。

 強打が魅力なのは東京六大学野球で本塁打を量産した慶大の岩見雅紀外野手だ。身長187センチ、体重107キロの恵まれた体を生かし、春秋合わせて年間12本塁打のリーグ記録をマークした。立命大の東克樹投手は高い制球力が武器の本格派左腕。関西学生リーグで史上初となる2度の無安打無得点試合(ノーヒットノーラン)を達成した。

 東大の宮台康平投手は上位指名が期待される一人。切れのある直球を軸にした投球術で大学日本代表にも選ばれた。指名されれば東大出身で6人目のプロとなる。社会人は俊足巧打の田中俊太内野手(日立製作所)、長打もある藤岡裕大内野手(トヨタ自動車)が高い評価を受けている。

(左から)田嶋大樹、鈴木博志、岩見雅紀、宮台康平

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