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【東京レター】

音楽で希望伝える ウクライナの友人たちへ=カテリーナさん(30)

ウクライナの民族楽器バンドゥーラ奏者のカテリーナさん=三鷹市の井の頭公園で

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 ウクライナの代表的な民族楽器バンドゥーラに親しんでもらうため、日本全国で公演活動を続けています。新曲の旋律を考え、次回公演のイメージを膨らませるには、毎日散策する自宅近くの井の頭公園が一番。緑が多い園内は故郷のようで、遠く離れた国に住んでいる感じがしません。

 生まれたのはチェルノブイリ原発があるプリピャチ市。生家は原発から三・五キロの場所にありました。事故で住民は皆避難し、今は誰も住んでいません。

 東日本大震災被災地の福島県いわき市では、津波被害に遭った小学校などでも演奏しています。「どこに行っても何があっても、懐かしい場所を思い出し、気持ちを前向きに持って」との願いを込めています。

 昨春からは公演活動の傍ら、バンドゥーラやピアノ、歌を教えています。生徒は五歳から四十五歳と幅広いです。特に子どもたちには将来、自ら進んで音楽の世界に入ってきてほしいと願っています。

 日本でいま最もしたいことは、バンドゥーラを作ってくれる場所を見つけること。母国には一カ所しか残っていません。ウクライナの文化を引き継ぎ、世界に広めることが目標です。

 文章構成・原誠司、写真・伊藤遼

 

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