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【東京レター】

アラビア書道 広める シリアの家族へ=ターリク・ファタヤーニさん(33)

イスラミックセンターでアラビア書道を教えるターリク・ファタヤーニさん=渋谷区で

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 五年前から都内でアラビア書道を教えています。千年以上前から発展し、イスラムの教えに根差しています。コーランをどう美しく書き、正しく知ってもらうか。偶像崇拝しないので絵は描かない。だから文字が絵のようになりました。(黒板の書は「慈悲あまねく、慈悲深きアッラーの御名において」という意味)

 道具は竹を削って作ります。日本の毛筆は高低で文字の強弱を付けますが、アラビア書道は竹の角度で変えます。スルス体やナスタリーク体など地域や時代ごとに書体があり、書き方もさまざまです。

 最近、関心を持つ人が増えてうれしいです。アラビア書道は、書く前に礼儀として体を清めます。心が落ち着いていないときれいに書けない。日本の書道と共通する点でしょう。

 二〇一〇年に来日、東京工業大で経営工学を学び、昨年六月に博士号を取得。日本とアラブ企業をつなぐコンサルタント会社を設立しました。故郷アレッポは空爆を受けました。母や兄、姉は無事ですが心配です。シリア人は戦争やテロは好きじゃない。政治が宗教を利用しているだけです。平和だった本当の姿を皆さんに知ってほしいです。

 文章構成・奥田哲平、写真・圷真一

 

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