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【東京レター】

いつかきた道恩返し 中国・上海の家族へ=李琳(りりん)さん(28)

中国出身で日本語指導員の李琳さん=荒川区で

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 多文化共生センター東京(東京都荒川区)の契約職員として、来日間もない中学生たちに日本語を教えています。中国、フィリピン、ネパールなど出身はさまざまですが、十数年前の自分と重なって見えます。

 高校一年が終わった二〇〇五年六月、親の仕事のため、上海から埼玉県に越してきました。もともとドラえもんなど日本のアニメが好きで、外国語の授業は日本語を選択していました。ただ、平仮名や片仮名は分かっても、話すことや聞くことは不十分。日本の高校に編入できず「上海に帰りたい」と毎日泣き、中国版の会員制交流サイトで上海の友だちとメッセージをやりとりしていました。

 センターで日本語を教わった後、〇七年春から高校へ。外国人は私一人。自分から声を掛けたら友だちができたし、それが日本語の上達につながりました。だから、いま教えている生徒たちにも「勇気を持って話し掛けて。間違っても大丈夫です」と伝えています。

 好きな日本語は「雨を喜び、風を楽しみ」。ある野球選手の言葉だそうです。どんな挫折やつらいことも楽観的に受け止める。人生にも役立つと思います。

  文章構成・赤川肇、写真・高嶋ちぐさ

 

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