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【東京レター】

同胞女性に寄り添う 祖国フィリピンへ=長瀬アガリンさん(54)

フィリピン伝統の腰布「マロン」の使い方を実演する長瀬アガリンさん

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 ボランティア活動でフィリピンに来た日本人と結婚し、一九九六年に来日しました。九歳の息子と三人で埼玉県内で暮らしています。九八年から、日本在住フィリピン人女性を支援する団体「KAFIN(カフィン)」を運営しています。

 出身はフィリピン南部のミンダナオ島。九人きょうだいの四番目です。七八年、十五歳の時に政府とイスラムゲリラの紛争で家が焼け、家族は散りぢりに逃げました。避難した町で全員が再会するまで、半年かかりました。

 避難先で子どもに読み書きを教えたのが、私のボランティアの始まりです。来日前も、孤児や夫を失った女性たちの支援をしていました。

 KAFIN設立はDV(家庭内暴力)を受けたフィリピン人女性からの相談がきっかけ。現在はDVや人身売買、ビザに関する電話相談が一日三〜五件あります。日本で外国人への差別がなくなるよう望みます。

 ミンダナオ島では今も、政府軍とイスラム過激派の戦闘が続いており、多くの人が死んでいます。心配でなりません。フィリピンが、家族が引き裂かれることのない社会になるように願っています。 (聞き手・北川成史)

 

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