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【2020東京五輪】

東京五輪 村沢、前田 選考会出場権第1号 北海道マラソン

男子2時間14分48秒で優勝の村沢明伸=札幌市中央区で

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 2020年東京五輪のマラソン代表選考会の出場権獲得に直結する「グランドチャンピオンシップ(GC)シリーズ」の初戦となる北海道マラソンは27日、札幌市大通公園発着で行われ、男子は村沢明伸(日清食品グループ)が2時間14分48秒、女子は前田穂南(天満屋)が2時間28分48秒で優勝し、タイムの条件も満たして出場権を得た。

 26歳の村沢は35キロ付近で先頭集団に追い付き、40キロ付近からのラストスパートで抜け出した。21歳の前田は33キロすぎにトップに立って逃げ切った。男子、女子でそれぞれ最初の出場権獲得。

 東京五輪マラソン代表選考会は19年9月以降に開催され、男女各2人が代表に決まる。(スタート時曇り、気温24・8度、湿度47%、北の風0・4メートル)

◆「2人とも未知の力」瀬古氏

 男子は村沢、女子は前田と男女一人ずつがGCの出場権を得た。日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは「まずはホッとした。二人とも未知の力を秘めている。時間があるので、いろんな経験をしてほしい」とエールを送った。

 早い段階でGC出場を決めれば、今後の選択肢が増えてくる。選手によっては、高地合宿で地力を上げ、海外レースで経験を積み、暑さ対策にも時間を割ける。大きな利点となるだろう。

 スタート時の気温は24・8度。GCシリーズで唯一となる夏のレース。男子は序盤からスローペースで、村沢は2時間14分48秒と記録的には物足りなかった。しかし、瀬古氏は「タイムは冬に出せばいい。暑い中で走れることが一番の評価」と強調していた。 (森合正範)

◆村沢 第一歩踏み出す

 大きなストライドでゴールへ進んでいった。26歳の村沢は2度目のマラソンで初優勝。「選考を意識しないようにして、走り切ることだけを考えていた。ゴールしたんだな、と込み上げてきた」。東海大2年時に箱根駅伝の2区で17人抜きを演じた大器が、東京五輪へ第一歩を踏み出した。

 今年3月のびわ湖毎日でマラソン初挑戦。35キロまで日本人トップだったが、足が動かなくなり、意識はもうろう。ゴール後は救急車で運ばれた。

 今回は35キロから余裕が出てくる。先頭集団に追い付き、40キロ付近からラストスパート。「前回と同じ失敗はしたくなかった」。春以降は土台作りに専念。先月は1000キロ走るなど準備をしてきた。

 昨夏、マラソンで勝負することを決意。所属の白水昭興総監督に「東京五輪でメダルを目指したい」と告げた。その目は真剣そのものだったという。白水総監督は「性格がまじめ。愚直で根気もある。マラソン向き」と評価する。

 大学時代の後半から左アキレス腱(けん)痛などけがに泣き、練習を積めない時期が長かった。「すべての経験が生きている。でも、ここで色気を出すといいことがない」と笑う。「一つ一つこなして、その先に東京五輪があればいい」。ゆっくり着実に歩を進めていく。 (森合正範)

 

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