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【2020東京五輪】

高いメダル目標 心一つに JOC山下泰裕・強化本部長に聞く

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 東京五輪開幕まであと2年を切った。前哨戦といえるジャカルタ・アジア大会(8月18日〜9月2日)で日本選手団の団長を務める日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕選手強化本部長(61)に東京五輪への思いとアジア大会の位置付けを聞いた。 (森合正範)

 −JOCは東京五輪の金メダルの目標を過去最多の16個を大きく上回る30個に設定した。

 「一部でその数字に驚かれたようだが、各競技団体が分析した上で出してきた数字。細かい意見交換もした。実は新種目にかなり期待をしている。(空手やスポーツクライミングなど)初めて参加する競技や野球・ソフトボールのように久しぶりの競技は準備などで戸惑うこともある。JOCとしても手厚くサポートして、何でも相談できる信頼関係を築いていきたい」

 −メダルの数だけが五輪ではない。あえて目標のメダル数を掲げる意味とは。

 「目標が明確であればあるほど、みんなが心を一つにできる。結果よりもプロセスこそが人生に役立つことは理解できる。ただし、選手には高い目標を掲げ、可能性に向かって、思い切りチャレンジしてほしい。そして夢をつかんでもらいたい。そういう意味でも、目標設定は絶対に必要だ。私たちは選手が存分に挑戦できる環境を一緒につくらなくてはならない」

 −来月18日に開幕するアジア大会の位置付けと目標は。

 「東京五輪の前哨戦というかたちになるので、万全の態勢で臨む。こんな言い方はおかしいかもしれないが、あくまで本番は2020年。アジア大会はメダル目標の設定をせず、勝った負けたよりもそれに向けての内容を大事にしていきたい」

 −団長として選手に望むことは。

 「新種目はチームジャパンとして行動する経験はあまりなかった。繰り返しになるが、心を一つにして戦うんだという雰囲気を感じてもらえれば。平昌冬季五輪で盛り上がった流れに水を差してはならない。国の代表としての自覚と誇り。日の丸を胸に、多くの国民が応援したくなるような振る舞いやプレーをしてほしい」

<やました・やすひろ> 1984年ロサンゼルス五輪無差別級金メダル。世界選手権は79年から95キロ超級3連覇、81年は無差別級との2冠。85年の全日本選手権で前人未到の9連覇を達成し現役引退。国民栄誉賞を受賞。男子日本代表監督などを経て、17年6月から全日本柔道連盟会長。国際柔道連盟理事、日本オリンピック委員会の選手強化本部長も務める。61歳。熊本県出身。

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