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【2020東京五輪】

東京五輪・パラリンピック開閉会式 4式典を「四部作」に

 二〇二〇年東京五輪・パラリンピックの開閉会式は、舞台や映画などで幅広く活躍する狂言師の野村萬斎(まんさい)さんを企画、演出の総合統括に迎え、四つの式典に統一性を持たせた「四部作」として描き出すことを目指す。その狙いが反映された五輪担当の山崎貴さん、パラ担当の佐々木宏さんとの「三頭体制」になった。

 組織委によると、過去の大会では五輪とパラの開閉会式の演出責任者は時間を空けて決まることが多く、一挙に陣容を固めることは異例という。

 「日本の伝統から現代までの幅広い見識」(大会組織委員会有識者懇談会の御手洗(みたらい)冨士夫座長)と評された野村さん、映画監督として娯楽性の高い作品で知られる山崎さん、斬新な発想でCM業界で活躍してきた佐々木さんと、得意分野はさまざま。一連の式典の中で、それぞれの個性と感性が響き合うような演出が期待される。総合統括を務める野村さんには個性豊かなチームの他のメンバーや、数百人規模になる主要スタッフをまとめ上げる統率力や調整能力も求められる。

 組織委は昨年十二月に「平和」「共生」「復興」「未来」「日本・東京」など八項目の開閉会式のコンセプトを発表。組織委の担当者は「説教じみたものではなく、面白く、東京らしく」と方向性を解説した。体制が固まり、いよいよ具体的な検討が加速する段階に入る。

◇総合統括野村萬斎さん

<のむら・まんさい> 狂言師、演出家。父は人間国宝で文化功労者の野村万作。3歳で初舞台を踏み、国内外で狂言の普及に貢献。初主演した映画「陰陽師(おんみょうじ)」が大ヒットするなど、現代演劇や映画、テレビドラマなどでも幅広く活躍し、演出や構成も手掛ける。東京芸術大卒。52歳。東京都出身。

◇五輪担当山崎貴さん

<やまざき・たかし> 映画監督。失われた人情や昭和の街並みをノスタルジックに描いた「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズで知られる。12年のシリーズ第3作は前回の東京五輪が開かれた64年の東京が舞台。代表作に「永遠の0」「STAND BY ME ドラえもん」など。54歳。長野県出身。

◇パラ担当佐々木宏さん

<ささき・ひろし> クリエーティブディレクター。人気ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」のマリオに扮(ふん)した安倍晋三首相が登場した16年リオデジャネイロ五輪閉会式のアトラクションで演出を担当。CM業界で活躍しソフトバンクの「犬のお父さん」などユニークな作品で知られる。慶応大卒。63歳。熊本県出身。

 

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