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【2020東京五輪】

「鎮魂と再生が重要」 萬斎さん、復興五輪強調

記者会見後、記念撮影する野村萬斎さん(中)、山崎貴さん(左)、佐々木宏さん=31日、東京都港区で

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 「鎮魂と再生は芸能の重要な部分であり、その精神を生かすことが復興五輪にも意味がある」。二〇二〇年東京五輪・パラリンピックで開閉会式全体の統括役に決まった狂言師の野村萬斎さん(52)は三十一日の記者会見で、大会理念の「復興五輪」を意識した演出にする考えを何度も強調した。

 野村さんはこの日、白ワイシャツにチェック柄のジャケット姿。「今日は着物ではないが、見た目の日本的なことよりも、精神として内在する心のありようや優しさを世界に発信し、大会の精神をうたいあげたい」と意気込んだ。

 五輪を担当する映画監督の山崎貴さん(54)は「表現の仕方に日本らしさをひそませたい」と話した。パラ担当でクリエーティブディレクターの佐々木宏さん(63)は「パラスポーツには五輪にない面白い競技がいっぱいある。感動という今までのキーワードを、かっこいいやおしゃれに変えたい」と力を込めた。

◆かじ取り役も「伝統と先進」

 狂言師の野村萬斎さんが総合統括を務める二〇二〇年東京五輪・パラリンピックの開閉会式。日本の伝統と先進的な要素の融合という演出の狙いが、かじ取り役の人選にも表れた。

 野村さんは三歳から舞台に立った古典芸能の分野だけでなく、現代演劇、映画、ドラマと多岐にわたって活躍し、国内外で高い評価を得ている。〇四年アテネ五輪前には、アテネの古代劇場で「オイディプス王」で主演を務めた。

 映画監督の山崎貴さんは「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズで、昭和の郷愁を描くと同時に、コンピューターグラフィックス(CG)を駆使して臨場感を生み出す映像表現が高い評価を得た。クリエーティブディレクターの佐々木宏さんは、犬をお父さんに見立てたソフトバンクのCMなど、斬新な発想で数々のヒット作を生み出してきた。三人に加え、音楽家の椎名林檎さんらが名を連ねる「四式典総合プランニングチーム」にも革新的な表現者がそろう。

 近年の五輪やパラリンピックの式典は、開催国の成り立ちや文化的背景に加え、奇抜な演出やユーモアで新鮮なメッセージを発信する構成が多い。大会組織委員会の担当者は「さまざまな能力を生かす」と、日本の「ソフトパワー」を結集する構えだ。

 

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