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【東京新聞フォーラム】

「日本語(ことば)が未来を拓く」 基調講演

満席の聴衆の中で開催された東京新聞フォーラム「日本語が未来を拓く」=圷真一撮影

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楽しい辞書引きゲーム 深谷圭助・中部大学准教授

 自分で辞書を引いて調べた言葉は、よく身につきます。調べる習慣が身につくと学ぶ力になります。でも、辞書を引かされるのはやっぱりつまらない。

 辞書引き学習法は、まず辞書をパッと開いて、知っている言葉を見つける。五十音順がわからない小学校一年生でも楽しめます。そこに付箋(ふせん)をつける。辞書の上部に付箋がたくさんつくと、自分はなかなかやるなと、ある種の誤解をする。自分は頑張っているという自信をつけさせることは非常に重要です。人間はもともと知りたがり屋ですから、具体的な入り口があると一生懸命になります。シンプルなメソッドですから、家庭や学校で簡単に取り入れることができます。

 辞書引き学習で重要なのは、(1)ルビつき(2)付箋を貼る(3)いつも身近に置く(4)さまざまな辞書を使う−ことです。ルビつき辞書なら平仮名が読める四〜五歳から使えます。いろんな辞書で語釈を比較すると、とてもおもしろい。いろんな事典や図鑑を引くようになります。やってはいけないことは、(1)本棚に置く(2)ブックカバーをつける(3)引き方にケチをつける−ことです。

 私は、一昨日までイギリスに行っていたのですが、イギリスでは、低年齢児からとても丁寧に母国語を教えています。六、七歳児で類語辞典を使った指導をしていました。私の辞書引き学習法は非常に斬新だと、関心を示していました。日本でも、一つ一つの言葉にアンテナをもっと高くして、学習を展開すべきだと思います。

 

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