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【群馬】

節目の30回 高崎映画祭授賞式

高崎映画祭で受賞したみなさん=高崎市で

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 第三十回高崎映画祭の授賞式が二十七日、高崎市高松町の群馬音楽センターで開かれ、最優秀作品賞に輝いた塚本晋也監督らが受賞の喜びを語った。三十回の節目を記念した特別賞を贈られた女優の岸恵子さんと、高崎映画礎賞の映写技師小田橋淳夫さんもスポットライトを浴び、映画ファンの温かい拍手に包まれた。 (大沢令)

 大岡昇平の戦争文学「野火」の映画化について、塚本監督は「戦後七十年は終わったが、戦争のことはじっくりと考えていかなければいけない。野火という映画はまだまだ上映していきたい」と決意を話していた。

 「FOUJITA」で最優秀主演男優賞を贈られたオダギリジョーさんは「分かりにくい映画で芝居も分かりにくいと思うが、この作品で僕の芝居に賞をあげようという映画祭はたぶんここだけ。これを励みにしたい」と冗談を交えて話し、会場の笑いを誘っていた。

 「岸辺の旅」で最優秀主演女優賞の深津絵里さんは舞台の千秋楽と重なり欠席したが「とても貴重な大きな力を与えられた。次へつながるよう大切にしたい」とメッセージを寄せた。映画祭を映写技師として長く支えた小田橋さんは「このような舞台で賞をもらえるなんて」と喜びをかみしめていた。

 映画祭は四月十日まで、市文化会館やシネマテークたかさきなどで開催されている。

◆特別賞・岸恵子さん「みんなでいただいた」

 「私にということではなく、みなさんでいただいた賞です」。

 岸さんはプレゼンターを務めた群馬交響楽団の大友直人音楽監督からトロフィーを受け取ると、映画「ここに泉あり」で共演した仲間の名前を挙げながら記念特別賞の栄誉を喜んだ。

 映画は、のちに日本の市民オーケストラの草分けとなる群響の草創期をモデルに描かれている。

 岸さんは約六カ月に及んだ撮影秘話を明かし「制作費が少なくなり、ちっちゃいおにぎりが二つとたくわん二切れという日がずっと続いた」など懐かしそうに振り返っていた。

 

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