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【群馬】

新前橋駅近くの県有地7000平方メートル 23年間 土地塩漬け

塩漬け状態が続く新前橋駅近くの県有地=前橋市で

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 前橋市のJR新前橋駅に近い県有地約7000平方メートルが、取得から23年間にわたって有効活用されずに塩漬け状態が続いていることが分かった。地価の下落が続き、取得時の価格と時価との差額である含み損は8億円を超えるとみられる。取得時の利用計画が変更されたのが原因で、当時の県の判断が厳しく問われている。活用策を示すか、売却して含み損の拡大を食い止めるかなど早急な対応が求められる。 (菅原洋)

 問題の土地は前橋市元総社町などにあり、新前橋駅から南西へ約五百メートル、関越自動車道の前橋インターチェンジからは東へ約八百メートルという好立地。

 県によると、一九九三年、高崎市の燃料販売会社から一帯の約一万四千平方メートルを約二十三億五千万円で取得した。

 県は当時、公社や事業団などの総合ビル建設構想用地に用途を見込んだが、ビルは別の場所に建設。その後は新たな用途を模索してきたが、現在に至るまで全体の利用計画はない。

 土地の用途が変更された後、約三千平方メートルは県社会福祉総合センターの駐車場として無料で使っている。ただ、センターからは徒歩約十五分と離れ、一般県民の利用はほとんどなく、一部を職員向けにしているのが現状だ。

 二〇一二年からは、九千平方メートルを有料で貸し出すために公募してきたが、現在は二社が計約四千平方メートルを駐車場に利用するにとどまっている。このため、今は残る約七千平方メートルが全く使われていない。

 問題の土地全体では、時価は約七億円へ大幅に下落していると推計され、全体の含み損は十六億五千万円以上に上るとみられる。

 この土地は燃料販売会社が所有していたため、当時はガソリンのタンクなどがあり、ベンゼンや鉛に汚染されている可能性がある。

 県は汚染の可能性を把握した上で取得したが、仮に売却できるとしても事前に土壌汚染の調査をする必要があり、さらに県民負担が膨らむ恐れがある。

 県財産活用推進室は「この土地は立地はいいが、土壌汚染がネックだ。汚染の調査には費用がかかるが、まずは調査して状況を把握することを検討したい」と説明している。

 

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