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【群馬】

診療報酬不正請求 勤務医への教育不足露呈

行政措置を受け、頭を下げる田村病院長(右から2人目)ら=前橋市で

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 厚生労働省関東信越厚生局から診療報酬で不正・不当な請求があったとして「戒告」の行政措置を受けた群馬大病院。医師一人も「戒告」となり、二人が「注意」を受けた。先月三十一日、記者会見を開いた病院側は故意ではないとし、請求する上で「制度への理解や関心が薄かったのでは」と釈明。再点検して不正請求額を確定させて返還するとした。 (川田篤志)

 一連の手術死問題を受けた病院側の調査で、保険適用外とみられる腹腔(ふくくう)鏡手術でも保険適用の手術としていたこともあり、厚労省などの監査を受けていた。不正・不当請求と認定されたのは三百四十二件、計約八千万円。

 不正請求が指摘されたのは、「手術」「麻酔」「画像診断」「病理診断」「検査」の五項目。直腸と結腸がつながる部位の切除手術では、保険点数の高い直腸部分を切除したとして請求した事例もあったという。

 不正請求の背景について、田村遵一(じゅんいち)病院長は「開業医だと保険診療が自らの収入に直結するが、勤務医は制度への理解や関心が薄いところがある」と釈明。許されることではないとも付け加え、「徹底した教育と啓蒙(けいもう)が必要」と再発防止を誓った。

 監査対象は一部で、病院は二〇一〇年四月〜一五年三月の全ての診療報酬で同様の例がないかを再点検し、返還額を確定させ、保険者本人や保険組合などへ返す。いつ確定するかは未定で、厚生局や保険組合と相談し、該当者への返還方法などを決める。

 

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