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【群馬】

<ダミアン・ロブションのBONJOURぐんま> (12)親友らと訪れた冬の榛名山

榛名湖畔にたたずむ榛名富士

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 妙義山や赤城山とともに上毛三山の一つ、榛名山についてお話ししたい。榛名山を初めて訪れたのは二〇一三年の冬だった。山道を車でくねくね走って登り切ると、緩やかな下り坂の木々の間から、榛名湖イルミネーションフェスタの色鮮やかな光の海が湖面に映えていた。まるでファンタジーの別世界に誘われたような気分になった。二回目に訪問した時はこのイルミネーションが目当てだったが、車を降りた瞬間から全身が震えるほどの寒さを痛感した。存分に楽しみたい人には、しっかりとした防寒対策をお勧めします。

 三回目も冬だった。日本在住のフランス人で高校時代からの親友と訪日中だった彼の弟を誘った。その親友は私が富岡製糸場に赴任して間もないころに富岡に遊びに来て以来、毎年のように群馬を訪れている。

 私たちは、高崎駅から路線バスでまず榛名神社を目指した。出発して七十分にも及ぶ長い道のりの先に見えてきたのは、立派な鳥居だった。そこでバスから降り、関東有数のパワースポットとしても知られている神社に向かった。これまで訪れた神社仏閣の中で、榛名神社は最も神秘的だった。立派な随神門をくぐると、五百メートルほどの参道が待ち構えていた。残雪をかぶった灯籠やコケで覆われた欄干を見て、雪景色が印象的だった日光東照宮のたたずまいを思い出した。

 三人は榛名神社の見事な伝統建築と、自然が生んだ不思議な巨岩との競演に圧倒された。その幻想的な空間をもう少し堪能したい気持ちを抑えながら、最終目的地の榛名湖に向かった。到着すると人の姿はなく、まるで貸し切り状態だった。大小の山々に囲まれたその壮大な姿をいろんな角度から眺めたいと、寒さをものともせず徒歩で一周した。榛名山の魅力を楽しんだ友人たちは「群馬って本当にいいところだね」と感慨にふけっていた。 (富岡市国際交流員)

 第2、第4日曜日に掲載します。

 

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