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【群馬】

3人に1人「体調の変化」 子宮頸がんワクチン副作用問題 

 子宮頸(けい)がんのワクチンを接種した若い女性たちが痛みなどの副作用を訴えている問題で、太田市が公費で接種した女性や家族らを対象にその後の健康状態を県内の自治体で初めてアンケートした結果、32.9%に当たる828人が「いつもと違う体調の変化があった」と回答した実態が分かった。このうち33人は症状がその後も続いており、ワクチンの副作用とみられる体調変化が長引いている現状が判明した。 (菅原洋)

 調査の対象は市が公費助成を始めた二〇一一年二月から昨年七月末までに接種した人のうち、転出者を除く四千六百七十六人。昨年十月初めから十二月末に二千五百十五人(53・8%)から有効回答を得て、その後に分析を進めていた。

 調査結果によると、体調の変化があった八百二十八人に複数回答で症状を聞いたところ、最多は「注射部の痛み、かゆみ」の六百二十五人。「注射部の腫れ、赤み」の五百二十九人が次ぎ、「だるさ、疲労感、脱力感」の百七十七人と続いている。

 八百二十八人に「日常生活にどの程度支障があるか」を聞くと、二十三人が「日常生活に支障をきたしている」と回答し、治療については、十一人が「治療は継続中」、四人が「今後、治療したい」と答えた。

 自由記入欄の記載内容を大別すると、「接種に対する否定的な意見など」が二十一件、「接種したことを後悔している」が十五件、「(三回必要な)接種を中断し、今後も接種しない」が十二件あり、「接種して良かった」などワクチンを評価する意見は七件にとどまった。

 こうした結果を重く受け止めた市は四月から、副作用を訴える女性を対象に一人二十万円の見舞金を支給する事業を開始している。

 ワクチンは一〇年に公費助成が始まり、一三年四月に女子中学生を中心に定期接種となった。しかし、副作用の訴えが相次ぎ、国は同年六月から積極的に接種を勧めていない。

 国はワクチンについて「がんの原因となるウイルスへの感染などを予防する効果はあるが、がんそのものを予防する効果はまだ証明されてない」との見解を示している。

 

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