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【群馬】

前橋市マンホールのふた10枚売却 当選者に引き渡し

当選の喜びに浸りながらマンホールのふたをなでる加藤さん=前橋市で

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 前橋市水道局が不用となったマンホールのふた十枚を一枚三千円で売却しようと購入希望者を募ったところ、百九十三人の応募があり、市水質浄化センターで四日、当選者に引き渡された。当選者は名古屋市や東京都新宿区などから足を運び、ふたをなでながら喜びに浸った。 (菅原洋)

 「自分にとっては大切なコレクションになる。ふたは庭など外に置くと傷むので、家の中に包んで保管し、見たいときに取り出して見詰めたい」

 名古屋市の男性(52)はふたへの思い入れを語った。三日から新幹線で前橋市に入り、前橋駅前のホテルに泊まった。ふたは直径約六十センチ、重さ約四十キロの鉄製。電車では運べないため、宅配業者に特別に依頼して送ってもらう。男性は本紙の記事をインターネットで閲覧して売却を知り、応募した。

 東京都新宿区の会社員加藤人生(ひとみ)さん(48)はふたを運ぶために仕事を休んでレンタカーを利用し、ふたを包む荷造り道具も用意して訪れた。ふたをなでながら「すごい。重厚感がある。写真で見るよりも、やはり実物は立派でいい」と満足そうだった。加藤さんはマンションの六階に住んでおり、エレベーターで運んでベランダに置くつもりという。

 売却するのは前橋市の花のバラ、市章などをデザインした三種類。バラの人気が高く、一枚ごとの競争率は三〜四十一倍となった。

 同市の会社員の男性(54)は「地元民としてバラのデザインが欲しかったので、うれしい。玄関に飾りたい」と喜んでいた。

 榛東村や埼玉県の当選者もおり、この日は大半の当選者が訪れた。

 前橋市の山本龍市長は「この人気は市として誇らしい。若手職員が主体的に売却を提案してくれ、(こうした職員がいれば)市長の職がいらなくなるほどだ」と温かく見守っている。

 落選者も多く出たことから、市は来年度以降も売却を続ける方針。今回の売却は、マンホールのふたをデザインした小形の「マンホールカード」が各地でブームとなる中、市が使用済みでは全国の自治体で初めて企画した。

 

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