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【群馬】

免許取得費用 全額負担へ 児童養護施設などの高3対象

 前橋市と市内四カ所の自動車教習所が、児童養護施設などの高校三年生を対象に、免許の取得費用を全額負担する新規事業を十一月から開始することが十七日、分かった。就職などで免許を必要とする生徒を支援するのが目的で、募金制度も利用する。市によると、全額の負担は県内の自治体では初めての取り組みで、全国的にも珍しい。

 事業を提案したのは、前橋自動車教習所、大渡自動車学校、前橋天川自動車教習所、県自動車教習所。

 対象は市内の児童養護施設など九カ所で暮らす生徒で、就職希望者十一人、進学希望者一人。来年三月の卒業時までに教習を終えるのが条件となる。

 免許は普通車と準中型のトラック(車両総重量三・五トン以上七・五トン未満)。教習所が「赤い羽根」などの募金運営団体に二十万円の利用を申請し、就職希望者には基本料金のうち約七万〜約十三万円負担する。市の負担は約三万〜約六万円。全体の負担は最大で教習所が約百六十万円、市が約九十万円を見込む。

 前橋市未来の芽創造課は「教習所の善意はありがたい。生徒たちが安心して社会に出られるように後押ししたい」と話している。

 自動車の保有割合が高い県内では特に就職時に免許を持っていることが求められることが多い。児童養護施設などの生徒たちには取得費用が高額で捻出するのが難しい実態がある。

 高校時にアルバイトをしたり、借金して免許を取得したりするケースがあり、社会へ巣立つ際の高いハードルになっている。 (菅原洋)

 

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