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【群馬】

介護労災で1700万円損賠提訴 前橋の障害者施設 元職員「腰痛で後遺障害」

 前橋市上増田町の障害者支援施設「青空」で介護職員だった四十代の男性が二十七日、入所者のおむつ交換中に腰痛で後遺障害が残ったのは施設に安全配慮義務などの違反があったとして、施設を運営する社会福祉法人「前光会」と理事長兼施設長を相手取り、総額約千七百万円の損害賠償を求めて前橋地裁へ提訴した。

 訴状などによると、男性は二〇一三年に職員となり、一五年一月の夜勤時に入所者のおむつ交換をした際に激痛を感じ、骨挫傷で全治約三カ月と診断された。

 施設はおむつ交換の際、入所者をベッドから転落させないために柵を外さないように指示していた。

 県庁で記者会見した男性は「一時的に柵を外した方が腰への負担は少ないが、施設が許可しなかった。(適切な)腰痛対策も講じていなかった。情熱を持って介護している人々に私と同じ思いをさせたくない」と主張した。

 男性は一五年五月、前橋労働基準監督署から労災認定され、一六年十二月には後遺障害も認められた。連続歩行は二十分が限界になったという。

 前光会の理事長兼施設長を務める高木政夫・元前橋市長は取材に「職員の腰痛対策はしてきたつもりだが、訴状を読んでいないので、詳細なコメントは差し控えたい」と述べた。

 介護関連の労災は全国的に増加傾向にあり、県内の社会福祉施設で一五年に発生した労災は百二十人と過去十年間で最多を記録した。

  (菅原洋)

 

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