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【群馬】

リアル壁掛け手縫い 前橋の主婦、マンホールのふたに魅了

マンホールのふたをデザインした壁掛けと制作した中嶋さん=前橋市で

写真

 前橋市が、全国の自治体で初めて使用済みのマンホールのふたを売却した企画を知った同市内の主婦が、ふたをデザインしたほぼ同じ大きさの手縫いの壁掛け三枚を制作した。主婦から寄託された市水道局(同市岩神町)が庁内で展示している。一枚当たり一日平均約三時間、約一カ月間かかった力作。ふた十枚の売却に全国から二百人弱の申し込みが集まるなどマンホールの人気が高まる中、市の担当者は「市民のマンホールへの愛がここまで深いとは」と驚いている。 (菅原洋)

 壁掛けを制作したのは、同市六供町の中嶋紀子さん(73)。中嶋さんは八月初め、市がふたを売却する企画を載せた広報紙を見て、「日ごろは気にしていなかったが、よく見ると(市の花)バラをあしらったデザインなどが素晴らしい」と魅力に取りつかれた。

 中嶋さんはすぐに市水道局へ行き、ふたの詳細なデザインなど制作に必要な情報を入手。少女のころから和裁を趣味とする中嶋さんは、和服の古布を再利用して取り組んだ。

 壁掛けのサイズは原寸大に近い直径約六十センチ。色彩は手持ちの古布を利用したために実際とは異なるが、デザインは忠実に再現した。バラの背景に茶色の布を使い、ふたがさびた様子も表現した。

 中嶋さんは九月下旬ごろ、完成したバラの作品二枚を市に寄託。続いて、車のスリップ防止に無数の突起が付いた黒いふたも突起を再現して制作し、十月下旬に寄託した。

 出来栄えに感激した市職員が今月初め、東京で開かれたマンホール愛好家のイベントに壁掛けを持参して紹介したところ、参加者が写真撮影しようと群がったという。

 中嶋さんは「試行錯誤を繰り返し、途中で何度も挫折しそうになったが、人に見てもらいたいと仕上げた。作って良かった」と思わぬ反響に喜んでいる。

 

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