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【群馬】

自動運転車の機械式駐車場設備 初の産学共同研究

未来の機械式駐車場設備イメージイラスト。マンション室内からスマホで自動運転車を呼び、立体駐車場が自動出庫。自動運転で迎車も可能に!?(新明和工業提供)

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 自動運転車の実用化に向け、群馬大と輸送機器メーカー「新明和工業」(本社・兵庫県宝塚市)は二十日、自動運転車で安全に利用できる機械式駐車場設備の共同研究をスタートすると発表した。完全自動運転車が社会に普及するには、関連のインフラ整備が不可欠として、自動で入出庫するための技術開発などに取り組む。同社によると、こうしたテーマで産学連携の具体的な取り組みは全国初という。二〇二〇年九月まで実証実験などを行う。

 研究では自動運転車の改良や技術開発だけでなく、駐車場設備側が車の動きや周囲の人の存在を感知して車を適正に誘導するシステムなど、相互で情報をやりとりする仕組みや技術を研究する。タワー駐車場で車をエレベーターで上下に運ぶ方式や、垂直に運んで観覧車のように循環させるタイプなど複数の仕組みの駐車場で実験する予定だ。

 群馬大の次世代モビリティ社会実装研究センターは自動運転車の公道での実証実験を行っている。新明和工業は機械式駐車場設備事業では業界二位。同社によると、市販している車にも自動駐車機能はあるが、タワー式などの機械式駐車場は駐車スペースが狭いことなどから、現在の技術精度では使用が困難という。このため自動運転車の実用化に備え、機械式駐車場設備の新たな技術の開発などを模索していた。

 同センターの太田直哉センター長は「完全自動運転車は、交通と直接関係ない分野にもインパクトがある。自動運転技術が多彩な分野で生かされれば」と意義を強調。小木津武樹副センター長は「自動運転車の普及には都市に多い機械式駐車場への対応が必要。駐車場を効率的に管制する仕組みなど、さまざまなテーマに取り組みたい」と意気込む。

 新明和工業の担当者は「多様な状況や方式の駐車場で自動運転車への対応を研究し、車の自動入出庫が可能にする将来の社会の姿も提案したい」と話した。 (石井宏昌)

 

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