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【群馬】

前橋「暮らしのダイバーシティ推進プロジェクト」 留学生・大学生が県警と意見交換

安心安全について意見交換する学生ら=前橋市で

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 留学生と日本人大学生が習慣や考え方の違いなどの相互理解を深め、留学生が群馬でよりよく暮らすための環境づくりを考える第3回「暮らしのダイバーシティ推進プロジェクト」が前橋市内のホテルであった。県内の大学生たちが、県警の警察官から日本語が分からない外国人への対応態勢について説明を受けたり、安心と安全をテーマに意見交換したりした。 (原田晋也)

 群馬大や自治体などが結成した「グローカル・ハタラクラスぐんま」コンソーシアムによる事業。この日は中国とマレーシアの留学生三人を含む学生十四人が参加した。

 県警生活安全企画課の田村孝枝警部が県内の事件事故の発生状況を解説。刑法犯の中では、特に自転車盗が多発しているとして、鍵を前輪と後輪に二つかけるよう呼び掛けた。

 学生たちは自転車を盗まれた経験や、犯罪に遭わないように日ごろから心掛けていることなどを話し合った。一方、留学生からは防犯についての考え方の違いを感じさせる話が出た。

 中国の留学生は「日本はとても治安がいい国というイメージがあり、安全面はあまり気にしていない」と指摘。「同じ大学の友達はいつも自転車の鍵をかけずにいたが、一年たってから盗まれた。日本の治安の良さにびっくりした」と話した。

 マレーシアの留学生は「マレーシアでは日本より犯罪が多く、警察は自転車盗のような小さな犯罪は気にしていないので、日本に来て驚いた」と語った。

 県警国際化推進室の坂本拓哉巡査部長は、日本語を使えない外国人が交番を訪れた時のための県警の取り組みを紹介。指さしだけで簡単な意思疎通ができるハンドブックや「とられた」「拾った」などの事例ごとに、イラストと複数の言語が書かれ、警察への届け出ができるシートが用意されていることを説明した。

 ハンドブックなどで対応できない複雑な事例の場合は、外国語ができる専門の警察官に連絡するか、電話で外国人、通訳、警察官の三人が同時にやりとりすることができる「三者通話」を使って対応するという。

 三年半前から日本に住んでいる中国人留学生で、前橋工科大二年の胡斌(こひん)さん(25)は「警察がこんなに工夫して、外国人に対応する態勢をつくっているとは知らなかった。街でも外国人を見ることが多いし、日本は確実に変わってきていると感じる」と話した。

 

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