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【群馬】

天然記念物の安中原市 杉並木 枯死の幹先端部を切り下げ

幹の切り下げ作業が行われた杉並木の古木=安中市で

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 安中市の国指定天然記念物「安中原市の杉並木」で安中土木事務所は二十一日、現存する十三本のうち、幹先端部が枯死していた県道北側の高さ二六・五メートル、根回り約三メートルのスギの古木一本の先端部八・五メートルを切り下げた。

 同事務所が今年八月、樹木医による本格調査を実施したところ、この木に落雷とスギを食べる「スギカミキリ」による被害が確認された。二また部分から幹が裂け落下する危険性があることから、文化庁から切り下げによる現状変更の許可を得て実施した。

 作業では、高所作業車を使い樹木医の黛(まゆずみ)幸弘さん=富岡市=と橋本澄雄さん=前橋市=の二人が切り下げ位置を決定。造園業者が切り落とし黛さんらが切り口に殺菌剤と防腐剤を塗布した。

 杉並木では、枯死により二〇〇八年と一三年にそれぞれ一本を伐採。一五、一六年にも計四本の幹の切り下げなどを実施している。黛さんらによる一三年の診断では「根に水と空気が届かない状況、生かすには土壌改良が必要」とされていた。現在は道路改修とともに木の根回りの土壌部分が広くなった。黛さんらは「保護に大きな期待感が持てる。大きな前進」と話し、現状保存に期待を寄せていた。 (樋口聡)

 

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