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【群馬】

太田で和紙のあかり展 歯科医師・青木勝明さんの自宅内のギャラリーで

それぞれ人の高さほどある円柱状の照明=太田市で

写真

 太田市丸山町の「ギャラリー常葉」で、和紙で作った芸術的な照明作品を展示した「和紙のあかり展」が開かれている。ギャラリーは作者の青木勝明さん(74)の、長く白い塗り塀が印象的な和風建築の自宅敷地内にあり、作品は約410年前に開かれた丸山宿の面影を残す周辺の古い街並みの風情にもよく合っている。 (粕川康弘)

 青木さんは歯科医師のかたわら和紙を使ったあかり作りに取り組んできた。

 コウゾなどを煮溶かし漉(す)いた自作和紙を使ったランプシェードから、縦横数メートルはあるオブジェ風の作品まで四十点が展示されている。和紙を透かした穏やかな「あかり」に来場者の顔がやさしく浮かぶ。

 青木さんの紙漉きとの出会いは三十代だった四十年ほど前のこと。子どもの自由研究を手伝っている時にクズの根の繊維を天日に干したところ、「紙もどきの一枚が偶然できた」と青木さん。「紙漉きとの恋に目覚めた瞬間でした」と振りかえる。

 その日から取りつかれたように歯科医師としての仕事のかたわら、博物館に通うなどして和紙についての知識を増やしたり、試行錯誤で紙漉き修業を続けた。

 青木さんは「私の周りに紙漉きをする人がいなかったことから逆に興味を持った。漉いた紙は一枚一枚同じものがないことが魅力」と話す。

 当初は紙を眺めるだけで満足だったが、自分なりの「あかり」へとたどり着いた。「照明を作る人は別の人が作った紙を使うが、私なら自分で作った紙を使って自分なりの作品を作ることができると気がついた」と青木さん。趣味の域を超えたようにも見える出来栄えの作品を前に「趣味でも副業でもありません。自らの証しづくりとでもいいましょうか」と話す。

 今回の展示は二十六日まで(午前十時〜午後五時)。入場無料。問い合わせはギャラリー常葉=電0276(37)1703=へ。

 

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