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【群馬】

<ダミアン・ロブションのBONJOURぐんま> (16)都道府県魅力度ランキング41位

富岡製糸場と縁があるフランス・セルドン村のワイン生産者が造った富岡市限定ワイン。「絹が結ぶ縁」と名付けられた

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 先月、民間調査会社による「都道府県魅力度ランキング」が発表された。群馬は前回の四十五位から四つ順位を上げ、いわゆる北関東ワースト3を脱出した形になった。昨年に比べて最も上がった項目は「認知度」だ。「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録や、群馬ネタを題材にした漫画「お前はまだグンマを知らない」のドラマ化や映画化など、メディアにおける露出度が高まったことも影響したのだろうか。

 群馬は二〇一〇年に四十一位、一二年に最下位まで落ち込んだ。県議会では本年度「ぐんまの魅力づくりに関する特別委員会」を設置した。富岡市では「紅い襷(たすき)〜富岡製糸場物語〜」という映画をつくって富岡製糸場の普遍的価値を国内外に発信し、PRしている。群馬の魅力を広く伝えていくには、観光資源の整備はもちろん、こうした取り組みも必要不可欠だ。

 喜ばしいことに、「上野三碑」(高崎市)が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」に登録された。県内では「富岡製糸場と絹産業遺産群」とともに、ユネスコから世界との交流を表す顕著な普遍的価値が認められたことになり、群馬が国内でいち早く世界と交流していたことを発信していく絶好のチャンスだ。

 海外との深い歴史的なつながりがあるなら、それを付加価値として捉え、観光振興の起爆剤として積極的に活用すべきだ。富岡市はフランスにちなんだ、さまざまなイベントの開催や商品販売に取り組んでいる。経験上、異文化に触れることで故郷のよさを再認識する効果もあり、いずれはこの街のアイデンティティーの一部になっていくのではないかと期待している。

 富岡市での採用が決まったとき、パリ在住の日本人に衝撃的な話をされた。「群馬に行くの? 群馬って何もない未開の地だよ」と。文明開化に取り残された秘境のような間違ったイメージはもううんざりだ。古くからの国際交流の歴史をいまいちど肝に銘じ、さらなる交流を通じてオープンで世界に挑戦する群馬の姿を堂々とアピールすべきかもしれない。 (富岡市国際交流員)

 第2、第4日曜日に掲載します。

 

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