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【群馬】

「手作り布の絵本全国コンクール」始まる 桐生であすまで

「織物のまち大賞」を受賞した「どこかで春が」の1ページ=桐生市で

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 布やフェルトを縫い合わせて作る布絵本が全国から集まる「手作り布の絵本全国コンクール」が一日、桐生市の有鄰館で始まった。織物産地として栄えた桐生市のまちおこしの一環として一九九九年から開いており、十回目を迎えた。質感を生かした布ならではの表現が来場者を楽しませている。三日まで。 (原田晋也)

 桐生市立図書館で活動する読み聞かせボランティアや布絵本創作団体などでつくる実行委員会が主催。布絵本は制作に時間がかかるため、隔年で開いている。実行委によると、布絵本のみのコンクールは全国唯一とみられるという。

 今回は九都県二十二市町から五十九点の応募があった。会場では全ての応募作を展示しており、手にとって読むことができる。

 ボタンやファスナーが取り付けられ開けると人形が出てくる凝った仕掛けの作品や、紙芝居のようにとじられていない「布芝居」など多彩な作品が並んでいる。桐生市の団体が制作した、今年春に死んだ桐生が岡動物園のアジアゾウ「イズミ」の生涯を題材にした作品もある。

 最優秀の「織物のまち大賞」に選ばれたのは片柳延子さん=埼玉県毛呂山町=の「どこかで春が」。春の訪れを感じさせる早春の情景が緻密に表現されている。

 技術的に優れた作品に贈られる「織姫賞」には、福岡県の久留米市三潴(みづま)町図書館内ボランティアグループ「布のおくりもの」が制作した「えつとぼうさま」が輝いた。地元に残る弘法大師の伝説を題材にした作品で、長旅をしてきた僧侶の顔の汚れなど細部の質感にもこだわっている。

 この日はグループ代表の渡辺真理さん(59)=福岡県久留米市=も会場を訪れ、取材に「紙とは違い触った時の温かみがあり、立体的な表現もできる」と布絵本の魅力を語った。

 萩原眸(ひとみ)実行委員長は「一目見て手にとってもらえれば、布絵本の魅力が分かってもらえるはず」と来場を呼び掛けている。

 入場無料。問い合わせは事務局の桐生市立図書館=電0277(47)4341=へ。

 

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