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【群馬】

足尾鉱毒対策地域 24年ぶり指定解除 桐生・太田の農用地42ヘクタール

 足尾鉱毒で土壌汚染対策地域に指定されていた渡良瀬川流域(桐生市、太田市)の農用地について、県は一日、土地改良事業や農地転用が進んだとして、一部の四十二ヘクタールの指定を解除した。指定解除は四回目で一九九四年一月以来、約二十四年ぶりになる。 (石井宏昌)

 今回の第四次指定解除で汚染対策地域の約97%が解除済みとなり、残る農用地の対策地域は両市の計約十二ヘクタールとなった。県の渋谷喜久農政部長は一日の県議会一般質問で「今後も定期的に農地の転用状況調査を行うなど土地利用状況を把握し、(被害農家らでつくる)渡良瀬川鉱毒根絶期成同盟会をはじめ、関係自治体と連携し、指定解除に努めたい」と答弁した。

 渡良瀬川流域の足尾鉱毒事件は明治期にさかのぼるが、一九七〇年に収穫されたコメがカドミウムに汚染されていたことから、県が農地計約三百六十ヘクタールをカドミウムや銅の土壌汚染対策地域に指定。その後も農地を追加し、計約三百六十三ヘクタールを対策地域として、土を入れ替えるなど公害防除や土地改良事業を進めた。

 今回、指定解除したのは公害防除の効果を確認した農地や宅地などへ転用した土地で、桐生市が一ヘクタール余りで残りは太田市。県が地元団体の理解を得た上で両市と事前協議し、国の助言も得て、解除を県環境審議会に諮問。十一月二十四日に同審議会の答申を受けて決定した。

 

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