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【群馬】

腸管出血性大腸菌 感染報告、最多の106人

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 食中毒を引き起こす腸管出血性大腸菌に県内で感染した人の報告数が、11月末までに今年は106人に上り、過去10年間で最多を記録したことが、県衛生環境研究所(前橋市)の調査で分かった。この夏には、前橋市の総菜店で販売された総菜を食べた県内の10人が腸管出血性大腸菌のO157に感染したため、全体数を押し上げたとみられる。 (菅原洋)

 今年の報告数は十一月二十六日までの段階で既に、昨年一年間の報告数を二十三人も上回っている。過去十年では、二〇一一年から増加傾向にあり、今年は同年に比べて二倍以上のペースで増えている。

 今年の百六人のうち、O157の報告数は八割を占める八十五人。O157の割合は一五年から三年連続で増加している。

 百六人を年代別にみると、最多が一〜四歳の二十人で、次いで二十代の十四人、七十代以上の十三人、五〜九歳と十代と六十代がいずれも十二人となった。

 各保健所別では、前橋が最多の三十四人で、市内の総菜店での感染が押し上げたとみられる。次いで伊勢崎の二十五人、太田の十三人、桐生の十人、高崎の九人と続いた。

 前橋市の総菜店で総菜を食べた一人の女児が亡くなったが、居住地が東京だったため、県内の調査には含んでいない。

 県や前橋市などによると、腸管出血性大腸菌の感染症は、菌が口から体内に入ることで発症する胃腸の病気。菌が毒素を出して、出血を伴う腸炎などを起こす。潜伏期間は三〜九日で、発熱、下痢、腹痛、血便なども発症する。

 特にO157は感染力が強く、少ない菌でも発症し、集団食中毒につながる場合がある。抵抗力の弱い乳幼児や高齢者が重篤な合併症を引き起こす恐れもある。原因は生肉や加熱不十分な肉料理が多く、手洗いが予防の基本となる。

 県保健予防課は「O157の感染は夏が多いが、冬になくなるわけではないので、特に幼児や高齢者への感染を注意してほしい」と呼び掛けている。

 

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