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【群馬】

古き良きグルメ絶やさないで 「絶メシリスト」開設 高崎市で

洋食店「デルムンド」を営む高橋康夫さん夫妻と名物料理の「ハンブルジョア」=高崎市で

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 高崎市は、市内にある昔ながらの食堂と名物料理を紹介する情報サイト「絶(ぜつ)メシリスト」を開設した。近年、高齢化や後継者不在で閉店する店が相次いでおり、「絶メシ」の名称には「絶品グルメを絶やすな」との願いを込めた。市は「埋もれている味を売り出し、高崎の活性化につなげたい」と今後も情報を拡充していく。

 絶メシリストは市民らの情報を基に(1)昭和の雰囲気を感じさせる(2)後継者問題を抱えていそう(3)インターネット上に情報があまりない−などを条件に店舗を選定。グルメライターたちの調査隊が取材し、ふんだんに写真を盛り込み、店主の半生やお薦めの一品を軽妙なタッチで紹介する。九月末に公開し、約二カ月で約二十店舗。順次増やしていく予定だ。

 JR高崎駅近くの雑居ビル二階にある洋食店「デルムンド」。十人も入ればいっぱいになる小さな店は、リストに載って以来、連日のにぎわいだ。夫婦で四十年間営業する高橋康夫さん(67)は「初めてのお客さんが増えて急に忙しくなった」と反響に驚く。

 名物は三百五十グラムの麺にハンバーグをのせたミートソーススパゲティ「ハンブルジョア」(九百五十円)。リクエストした常連が「こりゃブルジョアが食べる料理だ」と喜び、ハンバーグとブルジョアをかけ合わせた名前がついたエピソードもサイトで紹介されている。

 高橋さん夫妻に後継者はいない。高橋さんは「誰かに味を継いでほしいが、利益の割に手間がかかり難しい」と悩みを打ち明けた。

 帝国データバンクによると、外食業では高齢化が深刻で、二〇一六年に休廃業した事業者のうち、六十代以上が約半数に上る。サイトでは後継者募集のコーナーもあり、既に数件の問い合わせもあるという。富岡賢治市長は「ローカルグルメが持つ食の魅力を、将来につなげる仕組みに発展できるのでは」と期待している。

 

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