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【群馬】

多摩丘陵から眺める 赤城山 色分け「可視マップ」作成

田代さんが東京都多摩市の丘の上広場から撮影した赤城山

写真

 東京都の西郊・多摩市や八王子市などに広がる多摩丘陵で、富士山のほか前橋市などに裾野を広げる赤城山(一、八二八メートル)をはじめ、北関東三県の三峰などの名山を遠望できるエリアを色分けした「可視マップ」を山や地図に詳しい横浜市の田代博さん(67)が作成した。丘陵観光の楽しみとして「山岳展望」を推奨している。 (栗原淳)

 高校で地理を教えていた田代さんは、富士山頂に太陽が重なった瞬間の「ダイヤモンド富士」の撮影の第一人者。三十年ほど前から、富士山を遠望する限界地の確定にも取り組んでおり、現在は一般財団法人日本地図センターの相談役を務める。

 可視マップは、多摩市で十一月に開催された「地図展」の講演で発表した。赤城山、栃木県・日光の男体(なんたい)山(二、四八六メートル)、茨城県の筑波山(八七七メートル)の三峰のほか南アルプスの二峰の計六峰について、それぞれ作成した。

 作成には山岳展望解析ソフトを使ったため、建物や樹木など山を見えなくしている状況は表示されていない。講演の準備で多摩丘陵の展望スポットを重点的に歩いた。

 「多摩よこやまの道 丘の上広場」(多摩市諏訪六)からは、思いがけず尾瀬の至仏(しぶつ)山(二、二二八メートル、みなかみ町・片品村)や、日光市と沼田市にまたがる皇海(すかい)山(二、一四四メートル)など、「関東北山(きたやま)」と呼ばれる北関東の人気の山が見えた。

 これらの山々は、都心では高層の建物からでないと見るのは難しい。田代さんは「丘陵で視点が高いこと、大気の汚れが少ないことなど条件がそろっている。緑地を歩きながら眺められるのも魅力」と、観光資源として生かすことを勧めている。

 マップや山名などの問い合わせは田代さんのメール=tashiro.fujisan@gmail.com=へ。

◆「武尊山や谷川岳まで見えます」

 多摩丘陵は標高100〜200メートル。赤城山への距離は100キロほど。田代さんによると距離的には見えておかしくなく、一般に冬場は展望しやすいが、雪雲に覆われることが多いため、「見えた時の喜びは大きい」。11月12日午後4時半ごろ、丘の上広場で見ることができ写真も撮影。赤城山の可視マップ作成を思い立ったという。

 田代さんは群馬の山について「武尊(ほたか)山(2158メートル、みなかみ町など)、至仏山、さらには谷川岳(1977メートル、みなかみ町・新潟県湯沢町)まで見えることに驚いています」と率直に話す。

 「丘陵や高層ビルなどから遠くの山を眺めるのを楽しみにしている人がいる。可視マップを利用して楽しんでほしい」という。

 県民にとっては東京に行った際、可視マップを参考に郷土の山を眺めるのも楽しそうだ。 (竹島勇)

 

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