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【群馬】

朝鮮関連請願、学校補助金中止を採択 県議会 追悼碑更新は不採択

 県議会本会議は十五日、拉致被害者・家族の支援団体から出されていた「朝鮮学校に関わる補助金の中止を求める請願」を採択した。一方、県立公園「群馬の森」(高崎市)の朝鮮人強制連行犠牲者追悼碑について、市民団体から提出された「設置期間更新を求める請願」を不採択とした。朝鮮学校の補助金では県は支給条件を挙げた上で本年度の予算計上を見送っており、対応について大沢正明知事は議会閉会後に「十分検討して判断したい」と語った。

 朝鮮学校に関する補助金中止請願の採択にはリベラル群馬、共産、公明の三会派が反対したが、自民などが賛成。追悼碑の請願を不採択とすることにはリベラル群馬と共産が反対、自民、公明などが賛成し、ともに賛成多数となった。

 採択前の討論で、共産の酒井宏明氏とリベラル群馬の黒沢孝行氏が反対の立場から主張を述べた。朝鮮学校に関わる補助金中止請願では、酒井氏は「北朝鮮の核開発や弾道ミサイルの発射実験などは許すことができないが、政治と教育は切り離して考えるべきだ」と訴えた。黒沢氏は「県と朝鮮学校との話し合いの推移を見守るとして継続審査していた。現在でも話し合いは継続している」と継続審査を求めた。

 一方、自民党の臂(ひじ)泰雄氏は「朝鮮学校に対し、県は使用している教科書に拉致問題を記載すること、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)と関係ないことを明確にするよう求めているが、いまだ対応がなされていない」と採択を求めた。

 請願は、県の朝鮮学校に関わる補助金の支出中止と関係自治体へ補助金支出中止を求めることを要請している。昨年五月に提出され、継続審査となっていた。

 朝鮮学校の補助金支出について、県は昨年度、教育内容と管理運営状況を調査し、「不交付にするまでの反日的な状況は見られなかった」として、群馬朝鮮初中級学校(前橋市)に約二百四十二万円を支給した。

 追悼碑設置更新の請願は、碑の設置主体の市民団体が提出し、今回が四回目。碑を巡っては、県が「政治的行事」などを禁止した許可条件に違反したなどとして更新を不許可とし、これを不服とする団体側と県が前橋地裁で係争中だ。 (石井宏昌)

 

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