東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 群馬 > 記事一覧 > 12月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【群馬】

<師走2017ぐんま>新酒できました 「酒林」も香る 太田の老舗「島岡酒造」

父親の島岡利昭会長(中)から初めて託された酒林のつり下げをする利宣社長(右)。店先で笑顔を見せるのは利昭さんの妻=太田市で

写真

 幕末の1863(文久3)年創業の太田市由良町の老舗蔵元「島岡酒造」に17日、新酒の仕上がりを知らせる「酒林(さかばやし)」が飾られた。酒林はスギの葉を集めた束を丸く刈りそろえたもので「杉玉」とも呼ばれる。江戸時代に街道を往来する人々らに新酒の完成を知らせる目印として始まったとされ、今も冬の風物詩としても受け継がれている。

 午前8時半。島岡利昭会長は今年初めて酒林をつるす作業を長男の利宣社長に任せた。利昭さんから手渡された重さ15キロほどもある酒林を利宣さんが店の軒先につるすとほのかにスギの香りが漂った。「珍しいんでしょうね。外国の大使館に作ってあげたこともありました」と島岡会長。

 この日できた、11月1日に仕込んだ新酒「初しぼり」は、水と麹(こうじ)と米だけを使って酵母を純粋培養する製法「山廃仕込み」の原酒だ。そのピュアな滴から蔵人(くらびと)の繊細な酒造りへの熱意が伝わって来るようだ。 (粕川康弘)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報