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【群馬】

県がん対策計画素案 死亡率減、目標値設けず

 県は十八日、来年度から六年間の「第三期県がん対策推進計画」の素案を公表した。素案では、本年度まで五年間の現行計画で掲げていた死亡率減少の数値目標は設定しなかった。国が十月に閣議決定した第三期基本計画で死亡率に関する数値目標が未設定だったことなどを受けての判断で、がん検診の受診率など個別施策の評価を進めることで死亡率減少を目指す考えだ。来年一月十六日まで一般の意見を募集し、県がん対策推進協議会で協議し、三月に計画を決定する。 (石井宏昌)

 県内では一九八五年からがんが死亡原因のトップで死因別の死亡率は年々増えている。対策を進めるため県は現行の第二期計画(二〇一三〜一七年度)では死亡率減少の目標値を設定。がんの七十五歳未満年齢調整死亡率(人口十万人当たり)について、一七年度までに〇五年と比較して20%減らす目標を掲げた。〇五年に八九・〇だった数値は一六年時点で六九・八となり、減少率21・6%と目標を上回っている。

 県の第三期計画の素案では、全体目標として死亡率減少に向け、がん予防と検診の取り組み強化や、がん医療の充実支援、医療に加えて福祉・教育的な支援の取り組みを上げている。死亡率減少の目標値は未設定だが、がん検診受診率50%や精密検査受診率100%などの数値目標を掲げた。

 がんのリスク要因となる喫煙は対策推進計画では直接目標を設定せず、県の「健康増進計画」(元気県ぐんま21)の目標数値「成人喫煙率・男女計12%」などを引用するにとどめた。その上で「国の健康増進法改正に向けた議論を注視し、県の対応を検討する」としている。

 死亡率減少の目標値を設定しないことについて、県がん対策推進室の担当者は「死亡率減少はさまざまな要因があり、長期的に見る必要がある。計画期間で数値を掲げることが適切かどうか、期間内の施策の効果との関係が分かりにくい部分もある」と説明。「死亡率減少とともに、がんになっても安心して暮らせる地域社会を築くため、医療だけでない支援施策にも力を入れる」としている。

 

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