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【群馬】

高崎市議、名刺入り食物配布 公選法に抵触の恐れ

高崎市議が名刺入りで配ったレタスとこんにゃく玉(名刺は加工してあります)

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 高崎市議が地元の有権者世帯数十軒に対し、今月に入って議員の肩書と顔写真が入った名刺を袋に入れ、レタスやこんにゃく玉などを配布していたことが十九日、分かった。公職選挙法(寄付行為の禁止)などに抵触する恐れがある。市議は本紙の取材に自らが名刺を入れて配った事実を認めた上で「名刺を入れたのはうかつだった。これからはやめる。野菜などは自宅で採れた物なので、許容範囲と思っていた」と話している。 (菅原洋)

 ある有権者によると、今月中旬に自宅を留守にしていたところ、玄関近くに名刺、レタス一個、こんにゃく玉二個入った白いビニール袋が置いてあった。市議が当選してから長年続いているという。

 この有権者は取材に「名刺には高崎市議の肩書しかないので、投票を依頼されたと受け止めている」と証言した。次の高崎市議選は約一年半後の二〇一九年の春に予定されている。

 有権者が市民団体「市民オンブズマン群馬」に情報提供し、本紙が取材した。

 市議によると、食べ物などを配るのは家族も協力して当選前から続け、当選後に配布数が増えたという。有権者が自宅にいれば市議が手渡すが、配布する日中は留守の場合が多く、その際は袋に名刺を入れてきた。市議は農業も営んでいるが、レタスやこんにゃく玉は出荷していない。

 市議は「お歳暮を配るのは違法との認識はある。配ったのはお歳暮ではなく、年末のあいさつのつもりだった」と説明している。

 市議は経営する会社のカレンダーも名字の入った社名を入れ、年末に百〜二百部配ってきた。

 県選挙管理委員会は一般論と前置きした上で「出荷していない野菜などでも、受け取った有権者が価値を感じれば問題がある。名刺は食べ物と一緒に配れば、選挙の事前運動に受け止められかねない」と指摘。カレンダーについても「社名に名字が入るだけでも、議員の氏名を類推させるため、寄付行為に当たる恐れがある」としている。

 高崎市議会では昨年から今年にかけ、政務活動費の不適正な支出問題が発覚し、定数三八の半数近くが返還する事態となるなど議員の綱紀粛正が問われている。

 

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