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【群馬】

草津白根山噴火 県が災害対策本部設置 「予兆はなかった」

噴火を受けて設置された県災害対策本部=県庁で

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 温泉地を訪れたスキー客や訓練中の自衛隊員を噴石が襲った。二十三日午前、草津町の草津国際スキー場近くで突然、噴火した草津白根山。県は災害対策本部を設置し、対応に追われた。草津白根山は昨年六月、噴火警戒レベルを三年ぶりにレベル2(火口周辺規制)から五段階の最も下のレベル1(活火山であることを留意)に引き下げられていた。県の災害対策担当者は「噴火の予兆はなかった」と言葉を詰まらせた。麓の草津温泉街に被害はなかった。 (石井宏昌)

 噴火を受け、草津白根山は初めて噴火警戒レベル3(入山規制)に引き上げられ、噴火した本白根山鏡池付近から二キロは警戒が必要という。

 県は地元から噴火の連絡を受けた約二十分後の午前十時半に災害対策本部を設置。職員を現地に派遣するなどして情報収集し、県幹部が県庁で災害対策本部会議を開き、被害状況の確認や対応を協議した。県は災害派遣医療チームに加え、町の要請に基づいて陸上自衛隊第一二旅団に災害派遣を要請した。

 県によると、噴石の直撃やスキー場のレストハウスに当たった際のガラス片などで自衛隊員やスキー客計十二人が重軽傷を負い、うち自衛隊員一人が死亡した。スキー場内の上部にあるロープウエー山頂駅にスキー客ら八十人が一時避難したが、自衛隊ヘリやスキー場関係者のスノーモービル、雪上車で救助にあたった。

 犠牲者が出たことを受け、大沢正明知事は対策本部会議で「自衛隊員一人が亡くなり痛恨の極み。冥福を祈るとともに、けが人の一日も早い回復を祈る。各部局が連携し県民や観光客の安全に取り組んでほしい」と語った。

 草津白根山は二〇一四年にガス成分の活動や火山性の微小地震が活発化し、気象庁は同年六月、噴火警戒レベルを1から2に引き上げた。三年後の昨年六月七日、火山活動が低下したとして再び警戒レベルを1に下げた。県もこれを受け、近くの国道で続けていた一部立ち入り規制を緩和していた。警戒レベルの引き下げから七カ月余りでの噴火に、県の入内島敏彦危機管理監は「当時は科学的データに基づき、レベルを下げて良いという専門家の意見を得ていた。今回は予兆がない噴火だった」と話した。

 

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