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【群馬】

藤岡中央高 死亡事故1カ月 ハンマー投げ実施せず

撤去が決まったハンマーの投てき設備=藤岡市で

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 藤岡市の県立藤岡中央高校で、男子生徒が陸上競技用のハンマーに当たって死亡した事故から約一カ月が経過した。同校は事故を受け、原則としてハンマー投げは実施しない方針を決めた。安全な部活動のため情報共有する顧問会議を定期的に開くなどの新たな安全対策を順次同校ホームページで公開している。ハンマーの投てき設備は、県教育委員会の検証が終わった後で撤去する。 (原田晋也)

 事故は昨年十二月二十日午後六時二十五分ごろ発生。陸上競技部の男子生徒が投げた鉄製ハンマーが、約五十メートル離れたサッカー部の二年生の男子生徒の頭に当たった。県教委は第三者による検証委員会を設置する方針で、問題点がどこにあったか調査する。新たな安全対策は、再発防止のため同校と県教委がまとめた。

 同校は取材に「ハンマー投げは実施せず、どうしても希望する生徒には校外施設の利用などを検討する」と説明した。

 今後は部活動の顧問教員が集まる会議を年三回開き、安全管理体制を常に見直す。これとは別に運動部は月二回、文化部は月一回、顧問が集まり細かな情報を共有する。生徒には学校生活で危険を感じたことがないかを聞くアンケートを年二回実施する。

 全部活動について、施設や用具の状態や顧問と副顧問の役割分担などを明記した資料も作成し、全教員で共有することも決めた。「小さいサッカーゴールが強風で倒れた」など、これまでの危険事例も書かれており、仮に顧問と副顧問が不在でも別の教員が安全に指導できるようにする。

 また、事故後に校内の安全管理体制を見直したところ、トレーニング室の器具の点検が不十分だったことがわかり、安全確認が済むまで使用禁止とした。

 事故後に活動を自粛していた陸上競技部とサッカー部は三学期から活動を再開した。事故現場となったグラウンドの南側の校舎前には、亡くなった生徒を悼み、今も飲み物や花束などが供えられている。

◆21世紀枠落選でセンバツ出場逃す

 甲子園球場で三月に開幕する選抜高校野球大会の出場校が二十六日決まり、21世紀枠候補校となっていた藤岡中央高は惜しくも落選した。球児たちは肩を落としながらも、早くも夏を見据えていた。

 落選の知らせを受けた下田匡希主将(17)は「自分たちの力で夏に甲子園に行けばいい話。落ち込んでるような暇はない」と部員たちを鼓舞していた。 (原田晋也)

 

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