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【群馬】

<ダミアン・ロブションのBONJOURぐんま> (20)新年の迎え方

初詣の夜を輝かせる「日本一のえびす様」=栃木県真岡市で

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 昨年、フランス流のクリスマスの過ごし方についてご紹介した。今回は、日本とフランスの新年の迎え方の違いについてお話ししたい。

 フランスでの年越しは、幼いころを除いて、ほとんど親しい友人と過ごしていた。クリスマスイヴと同じように、祝い事にふさわしいシャンパンやフォアグラなどといった高級品を楽しみ、カウントダウンのために特別にライトアップされたパリの凱旋門(がいせんもん)やエッフェル塔などの生中継を固唾(かたず)をのんで見守る。

 新年を迎える瞬間に花火が上がり、喜びを爆発させる人々は周りの人と気さくにハグしながら新年を祝う。その後はお酒の勢いで、音楽に合わせて朝まで踊ったりする人も多い。

 来日して初めての年越しは留学生の時で、東日本大震災が起きる数カ月前だった。栃木県真岡市の友人の実家で迎えた。「日本一のえびす様」で知られる大前恵比寿神社に真夜中に初詣に行った。フランスではこうした習慣はなく、寒さも含めて今でも鮮明に覚えている。

 先日、旅行で来日中の高校時代の知人が東京の親戚宅で、NHKの紅白歌合戦をテレビで見ながら年越ししたという。「楽しみにしていたカウントダウンはなく、お寺のお坊さんが夜の静けさを破るように鐘をひたすら鳴らすだけだった。いつもの祝賀ムードとは違って、とても不思議だった」と日本流の新年の迎え方に驚いていた。

 一昨年から昨年にかけての年越しも印象的だった。その瞬間はフランスでも日本でもなく、なんとフランスから日本へ帰る飛行機の機中だった。日本の航空会社ということで、機内食で年越しそばもふるまわれた。

 富岡市国際交流員に就任して、日本での初詣は計三回。今年は市内の一之宮貫前神社に向かった。運試しにおみくじを引いて、私も妻も大吉だった。皆さんにとっても、二〇一八年がいい年でありますように。 (富岡市国際交流員)

 第2、第4日曜日に掲載します。

 

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