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【群馬】

ヘラクレス像、獅子像も 紀元前の36作品など初公開 高崎・県立近代美術館

ギリシャのヘラクレス像(ミホ・ミュージアム提供)

写真

 古代ギリシャ、エジプト、オリエント、中国の名品を集めた「永遠の至福を求めて」が二月三日から、高崎市綿貫町の県立近代美術館で開かれる。展示予定の五十二作品は全てが県内初公開。ギリシャ神話のヘラクレス像やエジプトの古代文字など、うち三十六作品は紀元前の貴重な文化財だ。 (菅原洋)

 同美術館が主催し、滋賀県甲賀市のミホ・ミュージアムが持つ約三千作品のコレクションから厳選した。

 ギリシャのヘラクレス像は紀元前四〜同三世紀(ヘレニズム期)で、青銅製などの高さ二十センチ。ギリシャ神話に登場する英雄を筋肉質の野心あふれる青年の姿で表現している。

 像は指先の爪、毛皮の毛並みまで繊細で、背景に強大な権力や財力が想定される。ペルシャを滅亡に追い込んだマケドニアのアレクサンドロス三世の姿を意識したとの見解もある。

 中国の獅子像「辟邪(へきじゃ)」は紀元前二世紀(前漢時代)で、青銅に金銀を施した高さ七・〇センチ、幅七・二センチ。脚を強く踏ん張り、頭をやや上げてほえるような姿を表現する。副葬品とみられ、墓室内を守護する珍獣の強いエネルギーと気迫が伝わってくる。

 エジプトでは、紀元前二〇〇〇年以前の古代文字「ヒエログリフ」の浮彫、同五〇〇年以前の獅子頭神像なども展示する。

 県立近代美術館の谷内克聡学芸員は「それぞれの名品からは古代の人々が美しいものを希求した心を感じさせる。県内ではめったに見学できない、珠玉の逸品を体感してほしい」と来館を呼び掛けている。

 三月二十五日まで。観覧料は一般八百二十円、大学・高校生四百十円、中学生以下など無料。原則月曜休館。

 

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