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【群馬】

近づく春 昭和村・遍照寺で鬼法楽 迫力あるも「外」の声で退散

境内で披露された迫力ある鬼踊り=昭和村で

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 三日の節分、四日の立春で暦の上では春となった。三日には昭和村の寺院で「鬼法楽(おにほうらく)」と呼ばれる鬼踊りが披露された。安中市の磯部温泉では裃袴(かみしもはかま)姿の男たちが豆をまいて歩く恒例の一風変わった節分祭があった。この日、伊勢崎市の施設で江戸時代から現代までのひな人形や飾りを集めた「ひなまつり展」が始まった。

 鬼法楽は昭和村森下の天台宗遍照(へんじょう)寺の節分会の中で行われた。

 村民が、人間の煩悩(ぼんのう)を表す赤、緑、白の鬼に扮(ふん)し、たいまつや剣、おのなどを手に登場。太鼓とほら貝の音に合わせて、迫力いっぱいに境内を練り歩くが、住職らの「鬼は外」の声で、足もとをふらつかせて本堂裏に逃げ出すさまを演じた。

 鬼法楽は、京都・廬山(ろざん)寺の開祖元三(がんざん)大師が、祈とうを邪魔する三匹の鬼を退散させた故事に基づいているという。

 遍照寺の榎本最紳(さいしん)住職は廬山寺で修行経験があり、許可を得て鬼法楽を六年前から披露している。

◆安中市・磯部温泉 豆まき120キロ

温泉旅館の前で豆をまく参加者=安中市で

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 磯部温泉の節分祭は、磯部温泉薬師の節分祭として、同薬師護司会(羽毛田孝俊会長)が、温泉街に「千客万来」「商売繁盛」の福の神を呼び込もうと、同温泉の観光イベントを兼ねて毎年実施している。

 同薬師で僧侶の読経により豆が清められた後、観光団体関係者らが歩いて豆まきをした。同会の年男たちが、旅館やホテル、商店など約三百軒を一軒一軒回り「鬼は外、福は内」と大きな声を上げながら豆をまいた。用意した約百二十キロの豆がまかれた。

 豆まきの参加者は「長年の行事で御利益があると待っていてくれる人も多い。『恵みの湯』(市営日帰り温泉)では大勢の入館者が集まってくれ、たくさんの福(豆)をまいて喜ばれた。まさに福の神の気分だった」と話していた。 (樋口聡)

◆伊勢崎市・歴史民俗資料館 御殿飾りなどひな飾り200点

多彩なひな飾りが並んだ会場=伊勢崎市で

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 ひなまつり展を開催しているのは、伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館。約二百点の展示品は全て同市近辺の住民からの寄贈品で、時代性と地域性のあるひな飾りが並んでいる。三月四日まで。

 特に目を引く「御殿飾り」は、京都御所を模した御殿の中に人形が並んでおり、狭い空間でも飾れることから戦後間もなく関東で大流行した形式という。

 養蚕が盛んな地域らしく桑の葉を持っている「蚕神様(さんじんさま)」や、男子の正装姿の「裃雛(かみしもびな)」などこの地域特有の人形もある。裃雛は幕末に岩槻(現さいたま市)の人形師が考案したとされ、明治から昭和初期にかけて岩槻周辺で作られ、主に北関東で流行したという。

 七段飾りのひな飾りの前で記念写真を撮影できるコーナーなども設けられている。担当者は「お年寄りには自分の小さいころを思い出してもらい、子どもや若い人にはひな祭りのことを知ってほしい」と来場を呼び掛けている。

 入館無料。会期中は十三、十九、二十六日休館。問い合わせは同資料館=電0270(63)0030=へ。 (原田晋也)

 

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